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7カラーズ

7カラーズ
著者 延江 ローレン
ジャンル その他 > 小説・エッセイ
出版年月日 2005/03/25
ISBN 9784880651514
判型・ページ数 4-6変・200ページ
定価 1,650円(本体1,500円+税)
在庫 在庫僅少
 

内容説明

日常に〈裏打ち〉を刻めば、♂と♀の喜怒哀楽が剥き出しにされる??。TOKYO FM「JET STREAM」のプロデューサーが街のノイズからトラックダウンした短編集。

村上隆 驚愕!〈さみしくて体が無くなってゆく気持ちが沸きあがって来ます〉
久保田利伸 絶賛!〈人恋しい人ほど、ひとりぼっち。やさしい語りの中に潜むたくましさに圧倒されちゃいました。〉

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目次

<ブルー・イン・グリーン>
樹木の葉で見えないが、やっと死ぬことが出来た人間は私の上でぶら下がっている。ぶらぶら足を投げ出して。
<さすらいのボンボンキャンディ>
セールスマンの妻なんて、クソ味気なく退屈で、しかも亭主は家を空け、アタシは街をうろついた。
<からす>
営業成績が三カ月にわたり最低でみんなの前で罵倒されてさすがの俺ももう少しで落ち込むところだった。からすがかあかあ鳴いている。
<スアン(Xuan)>
ニホンに着いたその足でまず美容院に連れて行かれデパートで洋服を何着も買って貰った。新幹線に乗って京都にも行った。
<すみれ>
「やり直すことにした」これが彼の口癖だった。「すみれと会えて良かった」というのもそうだった。
<警備安川>
ガードマンは局舎のフロアーの三箇所に立つ。正面玄関とロビーそして通用門。二時間ずつ直立不動の姿勢を取る。辛いのは夏だ。
<師走の絨毯>
タクシー会社に再就職、アクセル踏めば自分の道を進んでいける。家計の助けに妻はモスバーガーでハンバーガーを売っている。
<朝の蛍>
新婚旅行はそれなりに楽しくて人並みに新婚気分を味わって、帰ってきたらタケシが死んだと知らされた。
<7カラーズ>
十代の頃、彼女は自殺未遂を繰り返した。ちょん、と背中を押せばいつだってすたすた向こうの世界に行ってしまったかもしれない。

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