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映画がなければ生きていけない 1999~2002

映画がなければ生きていけない

ハードボイルドに魅せられた男たちと、映画に魅せられた男たちに贈る、映画コラム好評シリーズ

著者 十河 進
ジャンル アート・カルチャー > 映画
出版年月日 2006/12/31
ISBN 9784880651835
判型・ページ数 A5・600ページ
定価 2,200円(本体2,000円+税)
在庫 在庫あり
 

内容説明

1999年から現在まで続くメールマガジン「日刊デジタルクリエイターズ」に連載中の人気コラム「映画と夜と音楽と…」単行本化。本書に先だって記念品として作られた500部限定本はたちまち完売するほどファンは多い。その魅力を本書解説の映像作家かわなかのぶひろ氏はこう書いている。〈人生は困難なものだ。だが希望を失うな。諦めるな。そう感じさせてくれる映画を、あくまで僕は支持したい」という「僕」の矜持は、本書のどの頁からも熟成されたウィスキーのような滋味と芳香をともなって漂ってくる。読む側をじんわりと幸せな気分に誘ってくれるのである〉。
あの名場面、あのセリフに人生を重ねる味わい深い文章が胸に響く。どんなガイド本よりも映画が観たくなる一冊だ。

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目次


2000
アル中はスペシャリストであらねばならない/律儀なイーストウッド/フランス語「超基本」講座/アデューとロング・グッドバイ/世の中には二種類の人間しかいない/嫌なことがあったときに見る映画/「羊たちの沈黙」の逆襲/コマーシャリズムと志/前略、倉本聰様。/マイ・フェイバリット・ソング/人生を構成する三つの要素/アカデミー賞ウォッチング/リターン・オブ・悪党パーカー/この世で一番キレイなもの/夢の映画・映画の夢/マイルスの他に神はなし人間が一番恐い?/もうひとりの寅さん作家/犬よりましな人生/人はどこまで無私になれるか/イントレランスは諸悪の根源/プレッシャーは期待度に比例する?/富める者・貧しき者/マディソン郡の橋/破滅への甘い誘惑/案山子の存在理由/裕次郎は「自分探し」の元祖である/かつて満州という国があった/長い時間が奪い去る「何か」/天才を理解できる凡人の悲劇/男たちの絆/「ごっこ」のように生きていた日々/待っている/人間は「誠実」なのか?/覚悟と潔さを教えてくれた監督の死/モナリザに恋した男/世界の終わりと美女たちの最期/悪に徹した人間の魅力/世界を破滅させる恋の情熱/免許がない!/陶酔の時よ来い/柴田さんのこと/誰かが見ている/せこくしぶとい男たち

2001
「仲間を信じろ」と深作は言った/四十八年前のオードリー/オール・アローン/スタンド・アローン/たとえ40-0でも諦めるな!/子供たちの自尊心/一九七三年のためのレクイエム/言葉では伝わらないもの/サヨナラだけが人生か/世界観が変わる時/悪女に溺れる/人は年と共に堕落するか?/怒れる若者もmarried people になる/自主映画の時代/ピアニストを撃つな/最も美しく輝いている時/映画と人生の人?/ル・カレの迷宮世界/無常と諦観/人生は素晴らしいか/人はどのように死ぬのか/人生の勝ち負け?/おいしい仕事/暴力と破壊の虚しさ/最後の国境線/有名になりたい/おもいでの夏ーSUMMER OF '67/ふたつの八・一五映画/環境にスポイルされない人々/ゴーギャン伝説の誘惑?/持続する志/男に女はわからない?/切ない目に遭う/優しさは武器になるか/死に至る病/やってこない明日/夢が叶う場所/甘えがキミをダメにする/ピンクの象を見る/感傷の映画館/好きにならずにいられない/生き方のモデル/汚れつちまつた悲しみ/愛と革命は成就しない?/千年の恋と嫉妬

2002
映画で単位がとれた頃/破滅に共振れする/努力は報われるか/過酷な人生を恨まない/同志としての男と女/霧の中の少女/終わりなき日常を生きる/映画を愛したある出版人の死/センチメンタリストたちの憂鬱/映画に賭ける/仕事と家族とどっちが大事?/ミもフタもない/完全な人間はいない/夜の熱気の中で/理想の人・醜悪な人/伝説の大波はやってくるのか?/石ころだって役に立つ/美化されたセルフイメージ/奇妙な仕事/想い出だけがあればいい/感情、入ったよ/充たされない心を抱いて/悔恨と失意の底で/みんな貧しかった頃/孤独な魂が寄り添う時/傷つく人々=傷つける人々/故郷に帰った日/早く昔になればいい/あなたと夜と音楽と/思い残す想い/オールディーズに浸る/コミュニケーション不全症候群/甘くてなぜ悪い?/ヨーコに好きだと言ってくれ/社会悪と内面の悪/忘れがたい輝きを放つ時/誰かのために生きる/青年たちが共有した夢/赤い鳥を飛ばせ!/愛に関する究極の選択/神が囁くとき/あなたの心が破れたら……/燃えつきたい/たとえば、愛/切り抜ける

1999 Pilot Version
マルチユーザーはバージョンアップの夢を見るか?/珍しがられる「名前について」/閉ざされた「夏への扉」/自転車は民主主義の象徴だった/パソコンとジャズが手をつないでやってきた/カンツォーネはどこへ行った?/「愚痴とぼやき」比較論序説/ホラー小説全盛時代を作った男/いまどきのマルクス/ファッションモデルという存在/四文字言語考現学序説/赤ヘルとカスバの女/CGで復活した忍者映画/強く、誇り高いヒロインたち/「見果てぬ夢」を見続けるせつなさ/リメイクとパクリとインスパイアと/犬に噛まれる/ジャンヌ・エビュテルヌの黒い瞳


人生の玉手箱(かわなかのぶひろ)


【本書に登場する主な作品】
気狂いピエロ/冒険者たち/太陽がいっぱい/仁義/酒とバラの日々/ギャング/サムライ/パリの恋人/シェルブールの雨傘/秋津温泉/祭りの準備/けんかえれじい/ツィゴイネルワイゼン/八月の濡れた砂/泥の河/赤ひげ/椿三十郎/仁義なき戦い/カサブランカ/アパートの鍵貸します/お熱いのがお好き/麗しのサブリナ/ローマの休日/大いなる遺産/華麗なるギャッツビー/梟の城/影の軍隊/からっ風野郎/曾根崎心中/唐獅子牡丹/関の彌太っぺ/青い山脈/昭和残侠伝/夜霧よ、今夜も有難う/陽炎座/スターウォーズ/バック・トゥ・ザ・フューチャー/サイダーハウス・ルール/ペイバック/ダイ・ハード/キャリー/レインマン/セーラー服と機関銃/バタアシ金魚/バトル・ロワイアル/踊る大捜査線THE MOVIE/青春デンデケデケデケ/となりのトトロ/紅の豚/ワイルド・バンチ/ダーティハリー/荒野の用心棒/007は殺しの番号/許されざる者/マルタの鷹/ゲッタウェイ/三つ数えろ/幕末太陽傳/男はつらいよ/バカが戦車〔タンク〕でやって来る/斬る/剣/剣鬼/大幹部・無頼/東京物語/893愚連隊/さらば愛しき人よ/さらば友よ/リービング・ラスベガス/帰らざる波止場/モンパルナスの灯/モーニング・アフター/冬の華/おもいでの夏/くちづけ/愛の嵐/誰かに見られてる/エロス+虐殺/「エロ事師たち」より人類学入門/喜劇・特出しヒモ天国/ブレードランナー/ショーシャンクの空に/キネマの天地/アラバマ物語/800万の死にざま/戦場の小さな天使たち 他

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