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映画がなければ生きていけない 2007~2009

映画がなければ生きていけない

ハードボイルドに魅せられた男たちと、映画に魅せられた男たちに贈る、映画コラム好評シリーズ

著者 十河 進
ジャンル アート・カルチャー > 映画
出版年月日 2010/01/23
ISBN 9784880652283
判型・ページ数 592ページ
定価 2,200円(本体2,000円+税)
在庫 在庫あり
 

内容説明

1999年よりメールマガジン「日刊デジタルクリエイターズ」にて連載中の映画コラム『映画がなければ生きていけない』の書籍化第三弾。「第25回日本冒険小説協会特別賞 最優秀映画コラム賞」受賞の前作をさらにパワーアップ。巻頭に大沢在昌×十河進スペシャル対談「ハードボイルドがなければ生きていけない」を収録。

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目次

スペシャル対談 大沢在昌×十河進 「ハードボイルド」がなければ生きていけない

2006
心映えの美しさ……というものがある/現実を忘れさせてくれるもの/やがて悲しき雑誌作り/少年の黒く艶やかな瞳/なんと魅力的な普通の人々/楽してズルして生きていけるか?/ローレン・バコールの瞳/年月を重ねて見えてくるもの/彼女が強く求め続けたもの/ゴーイング・マイ・ウェイやで

2007
最後の日々をどう生きる?/美しい思い出が促すもの/映画への愛と記憶/ロマンティックな愚か者/命を賭して守るべきもの/怒りを込めて振り返れ/混濁の世に我立てば……/変わらないことの価値/長い人生を想う映画の夜/プロだという思っていたんだぜ/今を生きるために……/哀愁の街に霧が降った頃/熱海の熱い夜/一九九〇年秋の焦燥/妻の軽蔑・夫の弁解/地の底からよみがえる夢/あの頃、ヒーローに託した何か/絶え間なく流れてゆくもの/甦った過去からの声/自信は人を輝かせるのか/男たちの生き暮れる夜/控えめすぎた告白/たったひとつの人間の條件/豚の嘆き・狼の戸惑い/「夫婦善哉」と言える境地はくるか?/空を飛べるほどの自由/躯が汚れるなんて嘘っぱちだ/霧が流れる波止場の秋/夢を見ること・祈ること/「若者たち」が見る夢/無頼な作家が愛した映画/「夢の女」は実在するか?/真夜中の遠い彼方に……/切迫した愛を描いた映画/「待つ女」と「追う女」/言葉、言葉、言葉/偏見に充ちた大人たち/わが罪、わが肉のほむら……/シンプルな人生観で生きたい?/儚くもろい美しさと凜とした強さ/自分を変えたかった……あの頃/望みは何と訊かれても

2008
アラン・ドロンの紺のセーター/都会の夜の孤独/愛と裏切りは対立するか/性と暴力はエスカレートする?/志を述べる/酒暮れてたどり着く先/アイダ・ルピノの泣き笑い/蒼ざめた馬を見た人々/大谷崎が愛した映画/センセイと呼ばれるほどの……/ノスタルジーは心を溶かす/老人たちの終わらない悔い/熱海の咳にむせぶ夜/自らを犠牲にできる人間とは……/ウォルター・マッソーの丸い鼻/屈折せず下降志向で生きていけるか?/裏切りという犬や不幸せという猫がいる/好きなことしてメシは喰えるか?/カルディナーレの挑む瞳/人の美しい心を信じていたい/人情がなくなりゃこの世は暗闇/祭りが終わったとき/何者かになりたかった……あの頃/しらけた時代の気分が甦る/中年男女の抑えに抑えた忍ぶ恋/ハートブレイク in 京都/あのときの……ちょっと切ないオヤジの味/傷だらけになっても天使か/シネマとジャズの濃密な関係/友よ、答えは風の中にあるか?/映画の力を信じていたい/さらにまみれて生きていく/裏切りか愛かを迫られるとき/だまされる喜びと心地よさ/ジミーの二十四年・ポールの八十三年/名優の姿に遙かな昔が甦る/「リメイクは成功しない」は本当か?/日常生活の貴重さが身に沁みる/不運は続くよどこまでも/車掌さんのいるバスが走っていた頃/「愛の喪失」という名のジャズ/文久三年のダークサイド/映画に暴力はつきものだが……/賢兄愚弟の日々だった/愚かな弟・やくざな妹

2009
友だちのいない人生は無意味か?/経験することで見えてくるもの/美しき五月のパリへ……/やっぱり愛は不毛でしょうか?/抜けた歯と縁の下について/男たちの哀しき欲望/偏見や差別意識はいつか消えると思いたい/幸せな気分になりたいときに見る映画/アカデミー賞の栄冠は死者に届くか/モノクロームの女たち/己の覚悟に殉じる人たちがいる/存在しない映画で論争する?/さらばその歩むところに心せよ/酔っぱらいたちの最後の自尊心/「ほっこまい」だった若い日々/まったく近頃の若いモンは……/楽観するする原作者・悲観する監督/田沼雄一が青山通りと駆けた頃/暗く深い森のような謎が残った/日曜日はいつも憂鬱だった/東京はそんなによいか?/夫婦はふたつの形に分類できる?/ゴールはスタートでしかない/人間は成長するのものなのか?/たまならいほどの切なさが漂う/「男たちの絆」再び/ロマンチックが、したいなあ/人間は生まれながらにして人間なんや/ダイアン・レインの聡明な額/「名をこそ惜しめ」とギュは言った/もてない男たちのうた/太地喜和子のふくよかな頬/ささやかな歴史もまた繰り返す?/のぞみ棄てるな……/映画化を阻むクオリティの高い小説/地味で誠実v.s.危険で魅力的/言葉では伝わらない“何か”/ヘンな顔の男たちが好きだった/低血圧なんだよ、あたい……/親のこころ・子のこころ/「極妻」になった姐さんの半世紀/ジャズが似合うマンハッタンの夜/映画に命をかける人たちがいる/人生は悔いるだけのものなのか

やっぱり、映画がなければ……(あとがき)


【本書に登場する主な作品】
キューポラのある街/「昭和残侠伝」シリーズ/マッチ・ポイント/荒野の決闘/007・サンダーボルト作戦/軽蔑/魔女の宅急便/三途の川の乳母車/ALWAYS三丁目の夕日/ショーシャンクの空に/蝉しぐれ/ビザンチウムの夜/男たちの挽歌/ルワンダの涙/太陽がいっぱい/昭和枯れすすき/おはん/亡国のイージス/ほっこまい 高松純情シネマ/吹けば飛ぶよな男だが/しゃべれども しゃべれども/マイ・ブルーベリー・ナイツ/カーク・ダグラス版「探偵物語」/第三の男/受験のシンデレラ/眠らない街 新宿鮫/シェーン/月はどっちに出ている/蜘蛛女のキス/カポーティ/ホテル・ルワンダ/風の谷のナウシカ/鞄を持った女/酔っぱらった馬の時間/戦争と人間/ハッド/耳をすませば/キー・ラーゴ/リトル・ミス・サンシャイン/紙屋悦子の青春/日曜日は別れの時/拾った女/風と共に去りぬ/修羅城秘聞 双龍の巻/クローサー/恋するガリア/誰も知らない/ニワトリはハダシだ/父と暮らせば/日曜日には鼠を殺せ/真珠の耳飾りの少女/チャップリンの独裁者/やわらかい手/ロスト・イン・トランスレーション 他

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