文化芸術振興の基本法と条例
文化政策の法的基盤 I
「文化芸術振興基本法」と「地方条例」の逐条解説から学ぶ基本テキスト
| 著者 | 根木 昭 著 佐藤 良子 著 |
|---|---|
| ジャンル | 文化とまちづくり叢書 |
| 出版年月日 | 2013/04/18 |
| ISBN | 9784880653136 |
| 判型・ページ数 | A5並製・346ページ |
| 定価 | 2,750円（本体2,500円＋税） |
| 在庫 | 在庫あり |
| ネット書店を選択 |
|---|
内容説明
「文化の時代」、「地方の時代」の流れを受け近年、飛躍的な展開を遂げた文化政策。
文化とは多義的ではあるが、特に「まちづくり」において地方自治体の取り組みはめざましいものがある。そのような状況で成立した「文化芸術振興基本法」と「文化振興条例」の趣旨と内容について、逐条的に解説。本書は文化政策の基礎を学ぶ人に好適なテキスト。
※本書は『文化政策の法的基盤』(2003)に補筆・改訂の上、改題したものです。
【著者】根木 昭（ねき・あきら）
昭和音楽大学教授。東京藝術大学・長岡技術科学大学名誉教授。法学博士。専攻は文化政策論。1943年岡山県生まれ。大阪大学法学部卒業。旧文部省各局、 文化庁、長岡技術科学大学・東京藝術大学教授を経て、2010年から現職。著書に、『文化政策学入門』(2010年)、『文化政策の展開』(編著、 2007年)、『文化行政法の展開』(2005年)、『文化政策の法的基盤』(2003年)、『文化財政策概論』(編著、2002年)、『日本の文化政 策』(2001年)ほか。
【著者】佐藤 良子（さとう・よしこ）
昭和音楽大学助教。学術博士。専攻は舞台芸術政策論。1982年兵庫県生まれ。京都市立芸術大学音楽学部(ピアノ専攻)、同大学院音楽研究科修士課程(ピ アノ専攻)を経て、2010年東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程(応用音楽学)修了。昭和音楽大学研究員を経て、2012年から現職。論文に、 「文化芸術活動への公的支援の枠組み」、「文化施設における人材の育成方策に関する一考察」、「公立文化施設の類型と地域における芸術家育成の可能性」ほか。
＊プロフィールは本書刊行時の物です。
目次
はじめに
序章 文化法制の体系と文化芸術振興基本法制定の経緯
第1節 文化法制の体系
第2節 いわゆる「文化権」を巡る課題
第3節 文化芸術振興基本法制定の経緯
第4節 本書と旧著との関係
第1部 文化芸術振興基本法と文化芸術振興基本方針
第1章 文化芸術振興基本法の構造
第1節 文化芸術振興基本法と関連法制
第2節 文化政策と文化芸術振興基本法
第3節 文化芸術振興基本方針と2002年文化審議会答申
第4節 本書における第１次基本方針と2002年文化審議会答申
第2章 文化芸術振興の基本的方向
第1節 文化芸術の捉え方と範囲
第2節 文化芸術の役割・意義、課題と基本法制定の趣旨ー基本法前文ー
第3節 基本法目的、文化芸術振興の基本理念ー基本法第１条及び第２条ー
第4節 国・地方公共団体の責務と民間の役割ー基本法第３条〜第６条ー
第5節 文化芸術振興基本方針ー基本法第７条ー
第3章 文化芸術振興の基本的施策（1） 文化芸術の振興と普及
第1節 文化芸術各分野の振興ー基本法第８条〜第12条ー
第2節 文化財等の保存と活用ー基本法第13条ー
第3節 地域における文化芸術の振興ー基本法第14条ー
第4節 国際交流等の推進ー基本法第15条ー
第5節 国民の文化芸術活動の充実ー基本法第21条〜第24条ー
第4章 文化芸術振興の基本的施策（2） 文化芸術の基盤の整備
第1節 人材の養成と顕彰ー基本法第16条、第17条、第33条ー
第2節 文化施設の充実等ー基本法第25条〜第28条ー
第3節 情報通信技術の活用と情報の提供等ー基本法第29条、第30条ー
第4節 民間の支援活動の活性化等ー基本法第31条ー
第5節 国語・日本語教育と著作権等の保護及び利用ー基本法第18条〜第20条ー
第5章 文化芸術振興の基本的施策（3） 施策展開の基本姿勢
第1節 関係機関等の連携等ー基本法第32条ー
第2節 政策形成への民意の反映等ー基本法第34条ー
第3節 地方公共団体の施策ー基本法第35条ー
第2部 文化振興条例と文化計画
第6章 文化振興条例と文化計画の現状
第1節 地方自治法と文化振興条例・文化計画
第2節 文化振興条例制定と文化計画策定の状況
第7章 東京都、富山県及び神奈川県の文化振興条例と文化計画
第1節 東京都文化振興条例と「東京都文化振興指針」
第2節 富山県民文化条例と「新世紀とやま文化振興計画（改訂版）」
第3節 神奈川県文化芸術振興条例と「かながわ文化芸術振興計画」
第8章 大阪市芸術文化振興条例と川崎市文化芸術振興条例
第1節 大阪市芸術文化振興条例
第2節 川崎市文化芸術振興条例
第3節 大阪市芸術文化振興条例と川崎市文化振興条例の比較
第9章 秋田市文化振興条例と横須賀市文化振興条例
第1節 秋田市文化振興条例
第2節 横須賀市文化振興条例
第10章 太宰府市文化振興条例と苫小牧市民文化芸術振興条例
第1節 太宰府市文化振興条例
第2節 苫小牧市民文化芸術振興条例
第3部 参考資料
・文化芸術振興基本法
・文化芸術の振興に関する基本的な方針（第１次基本方針）（抄）
・文化審議会答申「文化を大切にする社会の構築について〜一人一人が心豊かに生きる社会を目指して」（概要）
・東京都文化振興条例
・富山県民文化条例
・神奈川県文化芸術振興条例
・大阪市芸術文化振興条例
・川崎市文化芸術振興条例
・秋田市文化振興条例
・横須賀市文化振興条例
・太宰府市文化振興条例
・苫小牧市民文化芸術振興条例
・文化振興のための条例の制定状況
・文化政策の指針等の策定状況
参考文献
索引
序章 文化法制の体系と文化芸術振興基本法制定の経緯
第1節 文化法制の体系
第2節 いわゆる「文化権」を巡る課題
第3節 文化芸術振興基本法制定の経緯
第4節 本書と旧著との関係
第1部 文化芸術振興基本法と文化芸術振興基本方針
第1章 文化芸術振興基本法の構造
第1節 文化芸術振興基本法と関連法制
第2節 文化政策と文化芸術振興基本法
第3節 文化芸術振興基本方針と2002年文化審議会答申
第4節 本書における第１次基本方針と2002年文化審議会答申
第2章 文化芸術振興の基本的方向
第1節 文化芸術の捉え方と範囲
第2節 文化芸術の役割・意義、課題と基本法制定の趣旨ー基本法前文ー
第3節 基本法目的、文化芸術振興の基本理念ー基本法第１条及び第２条ー
第4節 国・地方公共団体の責務と民間の役割ー基本法第３条〜第６条ー
第5節 文化芸術振興基本方針ー基本法第７条ー
第3章 文化芸術振興の基本的施策（1） 文化芸術の振興と普及
第1節 文化芸術各分野の振興ー基本法第８条〜第12条ー
第2節 文化財等の保存と活用ー基本法第13条ー
第3節 地域における文化芸術の振興ー基本法第14条ー
第4節 国際交流等の推進ー基本法第15条ー
第5節 国民の文化芸術活動の充実ー基本法第21条〜第24条ー
第4章 文化芸術振興の基本的施策（2） 文化芸術の基盤の整備
第1節 人材の養成と顕彰ー基本法第16条、第17条、第33条ー
第2節 文化施設の充実等ー基本法第25条〜第28条ー
第3節 情報通信技術の活用と情報の提供等ー基本法第29条、第30条ー
第4節 民間の支援活動の活性化等ー基本法第31条ー
第5節 国語・日本語教育と著作権等の保護及び利用ー基本法第18条〜第20条ー
第5章 文化芸術振興の基本的施策（3） 施策展開の基本姿勢
第1節 関係機関等の連携等ー基本法第32条ー
第2節 政策形成への民意の反映等ー基本法第34条ー
第3節 地方公共団体の施策ー基本法第35条ー
第2部 文化振興条例と文化計画
第6章 文化振興条例と文化計画の現状
第1節 地方自治法と文化振興条例・文化計画
第2節 文化振興条例制定と文化計画策定の状況
第7章 東京都、富山県及び神奈川県の文化振興条例と文化計画
第1節 東京都文化振興条例と「東京都文化振興指針」
第2節 富山県民文化条例と「新世紀とやま文化振興計画（改訂版）」
第3節 神奈川県文化芸術振興条例と「かながわ文化芸術振興計画」
第8章 大阪市芸術文化振興条例と川崎市文化芸術振興条例
第1節 大阪市芸術文化振興条例
第2節 川崎市文化芸術振興条例
第3節 大阪市芸術文化振興条例と川崎市文化振興条例の比較
第9章 秋田市文化振興条例と横須賀市文化振興条例
第1節 秋田市文化振興条例
第2節 横須賀市文化振興条例
第10章 太宰府市文化振興条例と苫小牧市民文化芸術振興条例
第1節 太宰府市文化振興条例
第2節 苫小牧市民文化芸術振興条例
第3部 参考資料
・文化芸術振興基本法
・文化芸術の振興に関する基本的な方針（第１次基本方針）（抄）
・文化審議会答申「文化を大切にする社会の構築について〜一人一人が心豊かに生きる社会を目指して」（概要）
・東京都文化振興条例
・富山県民文化条例
・神奈川県文化芸術振興条例
・大阪市芸術文化振興条例
・川崎市文化芸術振興条例
・秋田市文化振興条例
・横須賀市文化振興条例
・太宰府市文化振興条例
・苫小牧市民文化芸術振興条例
・文化振興のための条例の制定状況
・文化政策の指針等の策定状況
参考文献
索引
