ホーム > 禅の風 第47号

禅の風 第47号

羅漢 弥勒下生のときまで

禅の風 第47号

禅を日常生活に取り入れ、現代人に「心の平穏」とは何かを教えてくれるシリーズ

著者 曹洞宗宗務庁 編著
ジャンル 宗教
シリーズ 禅の風
出版年月日 2018/07/21
ISBN 9784880654492
判型・ページ数 A4変並製・56ページ
定価 1,100円(本体1,000円+税)
在庫 在庫あり
 

内容説明

特集: 羅漢 — 弥勒下生のときまで

大笑する老僧、眉を寄せる若者。坐禅をする者、天を仰ぐ者、男、女。仏か、人か…。
自由自在に振る舞うようなこの群像を私たちは親しみを込めて「羅漢さん」と呼び、
一つとして同じもののない彼らの中に、自己の姿を、また、亡き人の面差しを見出してきた。
羅漢とは誰か。日本各地に奉安されるさまざまな羅漢を見ながら、私たちとの関わりを考察する。

このページのトップへ

目次

■特集:羅漢――弥勒下生のときまで
監修:石井清純(駒澤大学仏教学部教授、同大禅研究所所長)

釈尊も阿羅漢の一人だった
  供養を受けるに値する聖者「応供」

玄奘訳『法住記』と羅漢信仰の発祥
  涅槃に入らず人々を救い続ける

十六人の大阿羅漢と金龍寺「十六羅漢像」(国指定重要文化財、鎌倉時代)
  道元禅師請来の伝説とともに

真の姿を隠し、羅漢は現れる
  道元禅師・瑩山禅師、羅漢に会う

内に菩薩の行を秘す
  大本山總持寺の羅漢拝

大分耶馬渓・羅漢寺の五百羅漢
  日中二人の禅僧による日本最古の石像五百羅漢

遠野の五百羅漢
  飢饉犠牲者のため、山中で刻み続けた羅漢像

慕う故人の面影を見出す

■現代の五百羅漢
東日本大震災の被災者のために  人々が集い彫り続けた510体の羅漢様
海岸山普門寺(岩手県陸前高田市)熊谷光洋師

■寄稿
阿羅漢を讃える道元禅師
角田泰隆(駒澤大学仏教学部教授)

■禅林百景【二】
石仏、観音巡礼、込められた里人の祈りに向き合う  秩父札所
 高谷山金昌寺 秩父札所四番
 鷲窟山観音院 秩父札所三十一番
 般若山法性寺 秩父札所三十二番

■【詣】禅寺を訪ねる
乾坤山日本寺(安房郡鋸南町)
西暦二〇二五年に開創一三〇〇年。
関東最古の勅願寺にして「東海千五百羅漢」の霊場


このページのトップへ