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東京湾が死んだ日

ルポ京葉臨海コンビナート開発史

東京湾が死んだ日
著者 増子 義久
ジャンル 社会
出版年月日 2005/09/13
ISBN 9784880651521
判型・ページ数 4-6・264ページ
定価 1,760円(本体1,600円+税)
在庫 品切れ・重版未定
 

内容説明

「この中には漁師の声がいっぱい詰まっている。おまえには、ペンがあるだろう」。今はなき漁業組合長から託された二十数冊の手書きメモ。そこに記されていたのは……。静かな寒村に突然現れたマンモス企業、〈化け物〉と呼ばれた巨大タンカーの正体、高騰する土地に群がるブローカーと権力者、漁民を狂わせた補償金ブーム、小さな喫茶店にまで飛び交う札束??歴史の闇に眠っていた克明な記録をもとに、衝撃の東京湾開発史が暴かれる。

鎌田慧氏推薦!!
〈山本周五郎の海はこうして略奪された──。石油コンビナートとディズニーランド。巨大資本による東京湾開発は、零細漁民の生活を押し潰して建設された。それは山本周五郎の世界が、大物政治家と右翼暴力団に乗っ取られる瞬間でもあった。大製鉄所、国際空港、ゴルフ場。これらの乱開発によって、千葉県は「金権政治」の代名詞となった。その「腐食の構造」が、これほど大胆かつ詳細に描かれたことはない。〉

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目次

プロローグ 「不可視」の領域
第1章 村で何が起こったか
第2章 追いつめられる漁師たち
第3章 狂騒の浜
第4章 埋め立てその後
第5章 世紀末の光景
エピローグ?断章・山の風景

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