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北欧、幸福の安全保障  新刊

スウェーデン・フィンランドの選択

北欧、幸福の安全保障
著者 近藤 浩一
ジャンル 社会
出版年月日 2024/05/24
ISBN 9784880655642
判型・ページ数 4-6並製・240ページ
定価 1,980円(本体1,800円+税)
在庫 未刊・予約受付中
 

内容説明

豊かな社会と手厚い福祉で知られるスウェーデンとフィンランド。ウクライナ戦争で長年の中立政策からNATO加盟という大転換に至った。
国家安全保障環境が激変する中、暮らしと社会はどう変わるのか。
妻はフィンランド人、警察官からITスペシャリストへ異例の転身を遂げた著者の第2作。

【著者】近藤 浩一(こんどう・こういち)
1975年生まれ。法政大学法学部政治学科卒業後、神奈川県警入職。その後オーストラリア留学を経てIT企業で数年間勤務後、世界屈指のスウェーデンの通信機器メーカー・エリクソン社へ転職。2007年よりドイツ・デュッセルドルフ勤務、2012年よりスウェーデンで勤務し、現在プロジェクトマネージャーとして世界の大手通信企業の大規模プロジェクトに従事。著書に『スウェーデン 福祉大国の深層』がある。
*プロフィールは本書刊行時のものです。

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目次

プロローグ 中立からの転換、NATO加盟へ
1 ウクライナ侵攻で一変した「魔女の宅急便」の舞台
2 安全と経済のはざまに揺れる国境の町
3 トルコがスウェーデン加盟に渋った理由

1章 ジェンダー平等と社会の幸福
1 女性目線のジェンダー除雪
2 移動手段の男女平等で交通排出量が減少
3 国会議員の女性の割合は46%
4 女性首相はもう当たり前
5 平等だから起きる男女平等のパラドックス
6 LGBTQ+も、進むマイノリティ対策

2章 おとなが育ちあう社会づくり
1 公園にお父さんは当たり前
2 ネウボラ・保健師による一貫した育児支援
3 遊びながら創造性を育む制度と施設
4 手厚い制度だから出生率低下?
5 資格者育成が課題の保育士不足は悩みのタネ
6 誰も取り残さない社会へ、義務教育の延長
7 長所を見る、見つけるプログラム

3章 仕事・自由・自然が溶け込んだ生活
1 北欧流、出世しない自由
2 長い休暇をとれば手当が出る
3 デジタル教育+デジタル経済 73
4 少し不便がちょうどいい
5 「ほどほどが大事」幸福なライフスタイル
6 森と湖を守るカーボン・ニュートラル
7 社会のバランスを生む自由と規制の両立

4章 健康と尊厳は政治から
1 エリートより生涯スポーツへ
2 ホームドクター制度と長い診察待ち
3「孤独死」も尊厳ある終焉のひとつのかたち
4 若者が高齢者施設で暮らす
5 終活の心配なし 質素で心のこもった葬儀
6 高齢者コロナ政策の失敗
7 福祉国家でも民営化が進む高齢者介護

5章 移民多文化社会と治安のジレンマ
1 難民・移民の受け入れに賛否
2 映画を超える凶悪犯罪の急増
3 ヨーロッパで最も危険な国?
4 多発する爆弾事件と組織犯罪
5 未成年を巻き込むギャンググループ
6 見て見ぬふりをする「沈黙の文化」
7 国を変えるギャング犯罪と移民問題

6章 国家安全保障と知られざる戦史
1 第2次世界大戦の敗戦国・フィンランド
2「平和の島」の非武装中立は守れるか
3 ロシアという強大な影
4 身近に潜むロシアスパイ
5 生き残るために選択された「中立」の真相
6 核兵器開発と戦闘機グリペン
7 852人死亡の海難事故と軍事物資密輸の疑念

7章 NATO加盟と国民の幸福保障
1 パルメ首相の多文化主義 165
2 ウクライナ支援で取り戻した武器製造の誇り
3 軍需産業は国民を幸福にするか
4 いまだに真相不明パルメ首相暗殺事件
5 パルメ後の「新自由主義」が国を変えた

8章 幸福と経済。次の社会に向けて
1 経済とは本来幸せをつくる社会システム
2 金融システムと貨幣が幻想を生む
3 新自由主義による格差拡大が子どもを貧困に
4 現代経済システムの持続不可能な成長
5 軍需産業と紛争の長期拡大化
6 想いやりこそ成長への社会共通資本
資料・文献

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