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茶道の文化経済学  新刊

内容説明

限られた蓄積しかない文化経済学のフロンティア 伝統文化。
家元茶道が持つ高度な知的体系を “稽古場 茶会 道具” の3つの経済から解き明かし、
広い経済圏、巨大な内需市場が形成されていることを示す。

茶道文化に限らず伝統文化が経済的分析を嫌うことは珍しくない。そのゆえか、わが国の文化経済学における伝統文化の領域の先行研究は決して多くない。本書の執筆は文化経済学の課題とともに、家元茶道流儀人としての問題意識からも導かれ、文化経済学と家元茶道双方よりの示唆から成っている。

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目次

まえがき

第1章 文化経済学と茶道
茶道文化の概観
文化経済学と市場類型
研究手法
まとめ

第2章 家元茶道の文化体系
総合芸術としての茶道
わび茶の価値観(わび・さび・数寄等)
まとめ

第3章 家元茶道圏と第3の市場
フォークアートと茶道具の市場
ピアノ文化と家元茶道
まとめ

第4章 稽古場の経済
社中の組織的機能
茶家の歴史と家元の権威
家元制度と稽古システム
まとめ

第5章 茶会の経済
呈茶
茶事・茶会
まとめ

第6章 茶道具の経済
家元茶道における箱書の価値
利休道具
茶道具における意味的価値と機能的価値
実用的価値に関する考察
記念品の市場
数物名物と価値の担保
本歌
好み物
見立て

まとめ

第7章 結論

参考文献
巻末資料1 茶道の歴史年表
巻末資料2 茶道関連用語集

あとがき

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