デジタルアーカイブ
基点・手法・課題
デジタルによる文化資源の蓄積・公開・更新・著作権の処理法などを概説。関係者必携書
著者 | 笠羽 晴夫 著 |
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ジャンル | 文化とまちづくり叢書 |
出版年月日 | 2010/11/25 |
ISBN | 9784880652450 |
判型・ページ数 | A5・204ページ |
定価 | 2,750円(本体2,500円+税) |
在庫 | 在庫あり |
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内容説明
人類の情報資源を“デジタル”データで“体系記録”する「知の貯蔵庫」、デジタルアーカイブ、が1994年に唱えられて15年がたった。
その間、2003年にはNHKアーカイブスが川口に開館、映像アーカイブスの全国放送が始まった。2009年には福田内閣により通称「公文書管理法」が成立、「主権者である国民が主体的に利用し得るものであること」を担保するために、全国の公文書館や地方自治体は、公文書の保全が義務づけられるようになった。
著者は96年のデジタルアーカイブ推進協議会(JDAA)創設に参加、その後も国・行政委嘱の各種報告書に関与するなど、この間の変遷を調査・分析し続けてきた。
本書は、全国の事例多数を紹介。最新の知見によりデジタルによる文化資源の蓄積・公開・更新・著作権の処理法などを概説している。
博物館・図書館・美術館・公文書館関係者、自治体担当者・研究者の必読書。
【著者】笠羽 晴夫(かさば・はるお)
青山学院大学非常勤講師。東京大学理学部数学科卒、富士通で人工衛星追跡管制・画像処理のシステム開発などに従事後、デジタルアーカイブ推進協議会(JDAA)事務局長に就任。主著に「デジタルアーカイブの構築と運用」など。
*プロフィールは本書刊行時のものです。
その間、2003年にはNHKアーカイブスが川口に開館、映像アーカイブスの全国放送が始まった。2009年には福田内閣により通称「公文書管理法」が成立、「主権者である国民が主体的に利用し得るものであること」を担保するために、全国の公文書館や地方自治体は、公文書の保全が義務づけられるようになった。
著者は96年のデジタルアーカイブ推進協議会(JDAA)創設に参加、その後も国・行政委嘱の各種報告書に関与するなど、この間の変遷を調査・分析し続けてきた。
本書は、全国の事例多数を紹介。最新の知見によりデジタルによる文化資源の蓄積・公開・更新・著作権の処理法などを概説している。
博物館・図書館・美術館・公文書館関係者、自治体担当者・研究者の必読書。
【著者】笠羽 晴夫(かさば・はるお)
青山学院大学非常勤講師。東京大学理学部数学科卒、富士通で人工衛星追跡管制・画像処理のシステム開発などに従事後、デジタルアーカイブ推進協議会(JDAA)事務局長に就任。主著に「デジタルアーカイブの構築と運用」など。
*プロフィールは本書刊行時のものです。
目次
まえがき
序章 デジタルアーカイブの15年
デジタルアーカイブのはじまり
身近にあるアーカイブ
どうしてアーカイブは増えてきたのか
日本のデジタルアーカイブ15年史
デジタルアーカイブ推進のはじまり
デジタルアーカイブの形態
デジタルアーカイブと表記について
デジタルアーカイブの草創期の出来事
地域振興とデジタルアーカイブ
推進から定着へ
知的財産権とパブリックドメイン
ユーザーからみたときの課題
今後の課題
第1章 アーカイブとデジタルアーカイブ
1. ミュージアムのデジタルアーカイブ
1-1 東京国立博物館
1-2 国立科学博物館
1-3 県立・市立のミュージアム
1-4 私立ミュージアム
1-5 文化遺産オンライン
2. 図書館
図書館と公文書館
図書館のデジタルアーカイブ
2-1 国立国会図書館
2-2 県立図書館
2-3 大学図書館
3. 公文書館
3-1 国立公文書館
3-2 公文書管理法
3-3 県立公文書館
4. メディアの世界におけるデジタルアーカイブ
4-1 放送のデジタルアーカイブ
4-2 新聞と出版
4-3 写真
4-4 広告
4-5 映画
5. 産業アーカイブ
第2章 手法と技術
1. 技術
1-1 記録
1-2 データベース
1-3 プレゼンテーション
2. 管理
2-1 計画
2-2 記録
2-3 データベース
2-4 プレゼンテーション
2-5 利用
3. 立体物のデジタルアーカイブ
4. 複数のデジタルアーカイブをつなぐ
5. デジタルアーカイブの応用
第3章 地域振興・ブランディング
1. 地域とな何か
1-1 地域と地方
1-2 地域の繁栄とは何か
1-3 ここはどういうところか
2. 地域振興への活用事例
2-1 石川新情報書府
2-2 長野県上田市
2-3 青森県
2-4 山梨県
2-5 山中湖村
2-6 山口県
2-7 京都市
2-8 沖縄県
2-9 デジタル岡山大百科
2-10 古いものはどういう風に残っていくのかーアイリッシュ・ダンスに見る
第4章 再定義の試論
1. 本物と複製
2. 情報と経験
3. 守られるべきアーカイブの原則
第5章 知的財産権と諸問題
1. 著作権と所有権
2. 契約の重要性
3. 権利問題への対処法
4. パブリックドメインを豊かにするには
5. 自由利用を促進する仕組み
2-1 自由利用マーク(文化庁)
2-2 クリエイティブ・コモンズ(Creative Commons)
6. 権利に関する新しい問題と解決策
第6章 主体・ユーザー・未来
1. デジタルアーカイブの自主性
2. デジタルアーカイブの対象と価値
2-1 定点観測
2-2 すでに終わった形態
3. 今後の主要課題
3-1 ボーン・デジタル
3-2 MLA連携
3-3 ユーザーによる評価とそのフィードバック
4. デジタルアーカイブアーカイブ必考11カ条
参考文献
あとがき
序章 デジタルアーカイブの15年
デジタルアーカイブのはじまり
身近にあるアーカイブ
どうしてアーカイブは増えてきたのか
日本のデジタルアーカイブ15年史
デジタルアーカイブ推進のはじまり
デジタルアーカイブの形態
デジタルアーカイブと表記について
デジタルアーカイブの草創期の出来事
地域振興とデジタルアーカイブ
推進から定着へ
知的財産権とパブリックドメイン
ユーザーからみたときの課題
今後の課題
第1章 アーカイブとデジタルアーカイブ
1. ミュージアムのデジタルアーカイブ
1-1 東京国立博物館
1-2 国立科学博物館
1-3 県立・市立のミュージアム
1-4 私立ミュージアム
1-5 文化遺産オンライン
2. 図書館
図書館と公文書館
図書館のデジタルアーカイブ
2-1 国立国会図書館
2-2 県立図書館
2-3 大学図書館
3. 公文書館
3-1 国立公文書館
3-2 公文書管理法
3-3 県立公文書館
4. メディアの世界におけるデジタルアーカイブ
4-1 放送のデジタルアーカイブ
4-2 新聞と出版
4-3 写真
4-4 広告
4-5 映画
5. 産業アーカイブ
第2章 手法と技術
1. 技術
1-1 記録
1-2 データベース
1-3 プレゼンテーション
2. 管理
2-1 計画
2-2 記録
2-3 データベース
2-4 プレゼンテーション
2-5 利用
3. 立体物のデジタルアーカイブ
4. 複数のデジタルアーカイブをつなぐ
5. デジタルアーカイブの応用
第3章 地域振興・ブランディング
1. 地域とな何か
1-1 地域と地方
1-2 地域の繁栄とは何か
1-3 ここはどういうところか
2. 地域振興への活用事例
2-1 石川新情報書府
2-2 長野県上田市
2-3 青森県
2-4 山梨県
2-5 山中湖村
2-6 山口県
2-7 京都市
2-8 沖縄県
2-9 デジタル岡山大百科
2-10 古いものはどういう風に残っていくのかーアイリッシュ・ダンスに見る
第4章 再定義の試論
1. 本物と複製
2. 情報と経験
3. 守られるべきアーカイブの原則
第5章 知的財産権と諸問題
1. 著作権と所有権
2. 契約の重要性
3. 権利問題への対処法
4. パブリックドメインを豊かにするには
5. 自由利用を促進する仕組み
2-1 自由利用マーク(文化庁)
2-2 クリエイティブ・コモンズ(Creative Commons)
6. 権利に関する新しい問題と解決策
第6章 主体・ユーザー・未来
1. デジタルアーカイブの自主性
2. デジタルアーカイブの対象と価値
2-1 定点観測
2-2 すでに終わった形態
3. 今後の主要課題
3-1 ボーン・デジタル
3-2 MLA連携
3-3 ユーザーによる評価とそのフィードバック
4. デジタルアーカイブアーカイブ必考11カ条
参考文献
あとがき