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黒髪と美女の日本史

黒髪と美女の日本史

平安のいにしえから女性があこがれた「黒髪」。社会や文化・習俗との関係性を読み解き、豊富な図版を交えながら美しい髪の歴史を読む

著者 平松 隆円
ジャンル 歴史・風俗
出版年月日 2012/12/09
ISBN 9784880653020
判型・ページ数 A5並製・160ページ
定価 2,420円(本体2,200円+税)
在庫 在庫あり
 

内容説明

平安のいにしえから女性があこがれた「黒髪」。髪への想い、歴史、髪型の変遷とその時代の社会や文化・習俗との関係性を読み解き、豊富な図版を交えながら、時代を超える美しい髪の変遷に迫る。

【著者】平松 隆円(ひらまつ・りゅうえん)
1980年生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。国際日本文化研究センター講師や京都大学研究員を経て、現在は国際日本文化研究センター研究員、神戸国際大学や関西外国語大学などで非常勤講師を務める。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。
*プロフィールは本書刊行時のものです。

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目次

はじめに
第1章 「盛り髪」の流行 
     盛り髪の登場/ナチュラル、ゴージャス、やわらかさ/巻き髪ブーム/
     巻きから盛りに/盛りでかわいくなる
第2章 昔は、人生の節目に髪を削いだ 
     思いどおりにならない/通過儀礼として/契りを結ぶためにも
第3章 長い黒髪は美人の条件 
     背丈より長い/ただ黒いだけでは美しくない/不美人を表現する/
     変えることのできない想い/美しくするには/神頼みも辞さない
第4章 髪の長さは身分に関わる 
     伸ばしたくても伸ばせない/邪魔なときには/耳にかけることも許されない
第5章 武家社会で認められた結髪 
     添えてごまかす/都合にあわせて長さを変える/まとめる/為政者とともに
     美も変化する/頭頂部を抜く/死ぬほど痛い/武士の象徴として、習俗として
第6章 結髪が美の対象へ 
     結う方法/人生をあらわす/流行の発信元
第7章 女髪結の登場と髷の多様化 
     教養のあかし/ひとに結わせる/遊女のように
第8章 より美しく、華やかに 
     女髪結による流行/小物問屋のような/なくてはならない飾り/うなじを
     愛でる意識/道具から飾りに/華美になる
第9章 結髪が害になる 
     文化を停滞させる/ゆれる断髪/武士のあかしとして/はたして武士の魂か/
     力づくでも/せざるをえない/結うことから束ねることに/流行として/
     ずぼらの代名詞に
第10章 削ぐことの自由 
      あこがれと嘲笑/学校が生みだした/新しい女の象徴/良き妻賢い母が軽薄な女性へ
第11章 盛り髪も髷も、心は同じ 
      時を越える美への想い/共通する意味/かわいくなりたい女心
あとがき

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