創造の場から創造のまちへ
クリエイティブシティのクオリア
地域資源を活かした芸術文化活動、市民活動、経済活動によって発展する創造都市。そのケーススタディから基本構造を探る。
著者 | 萩原 雅也 著 |
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ジャンル | 文化とまちづくり叢書 |
出版年月日 | 2014/10/02 |
ISBN | 9784880653464 |
判型・ページ数 | A5並製・228ページ |
定価 | 2,970円(本体2,700円+税) |
在庫 | 在庫あり |
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内容説明
「新しさ」を生み出す「創造の場」はどのように生成され、
どのような集合的プロセスをとおして創造が達成されるのか。
社会構造の変化により都市の空洞化や荒廃が問題となる中、地域資源を活かした多彩な芸術文化活動、市民活動、
経済活動によって発展する創造都市は現在最も注目される都市論である。
そして創造都市のカギとなるのは歴史や風土に根ざした地域固有の芸術文化の価値を見いだし、地域の社会と経済
の発展につなげることが大きなポイントとなる。
本書では「創造の場」をとらえる4つのカテゴリー[A:アトリエL:実験室 T:劇場 C:カフェ]とシステムモデル
を構築し、ケーススタディから創造都市(クリエイティブシティ)の基本構造を探る。
【著者】萩原 雅也(はぎはら・まさや)
大阪樟蔭女子大学学芸学部教授。大阪市立大学大学院創造都市研究科博士(後期)課程修了・博士(創造都市)。文化経済学会〈日本〉理事、奈良市文化振興計画推進委員会副会長。
*プロフィールは本書刊行時のものです。
目次
1章 「創造の場」をとらえるー4つのカテゴリー
1節 創造都市と芸術文化への注目
2節 創造都市の「創造の場」とは
3節 産業組織論からのアプローチ
4節 企業組織における「創造の場」事例ーコクヨS&T社
5節 創造産業の同心円モデル
6節 「創造の場」4つのカテゴリー
A:アトリエ・L:実験室・C:カフェ・T:劇場
2章 「創造の場」を見るーまちづくり・アーティスト集団・NPO
1節 城下町における地域活性化ー伊賀上野のまちづくり
2節 前衛アーティスト集団の18年ー「具体美術協会」
3節 アートNPOのつながるちからーココルームの実践
3章 「創造の場」を解析する
1節 事例からーC:カフェの重要性とL:実験室との連関
2節 心理学における創造性研究
3節 文化・歴史的活動理論の射程
4節 「創造の場」をつくる5つの要素
5節 「創造の場」のシステムモデル
4章 「創造の場」を広げるー界隈・地域・都市
1節 アート拠点からの星座的展開ーBEPPU PROJECTの活動
2節 地域文化資源の地下水脈と農村再生ー上勝町・神山町
3節 文化芸術創造都市論ー近代京都の都市再生
5章 創造するまちへ
1節 「創造の場」のインプロビゼーション
2節 折り重なった文化地勢ー「創造の場」の基層
3節 文化のパースペクティブー「違い」/「近い」文化
4節 ネットワークの3つのレイヤー
5節 創造都市のアーキタイプ
おわりに
参考文献一覧
索引