内容説明
脱原発、教育問題、赤字国債、戦後処理……。なぜ日本はこれらの問題を克服出来ないのか。
ドイツと日本。 しかしそれから約70年を経過した現在、エネルギー政策、教育問題、赤字国債の有無、そして戦後処理における周辺国との関係において、驚くべきほどの差が生ずることとなった。
本書は戦後から現在までのドイツと日本の様々な政策を比較しこれからの日本の進む道を提言する。
【著者】相沢 幸悦(あいざわ・こうえつ)
1950年秋田県生まれ。埼玉学園大学経済経営学部教授。法政大学経済学部卒、慶應義塾大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。経済学博士(慶應義塾大 学)。( 財)日本証券経済研究所主任研究所員、長崎大学経済学部教授、埼玉大学経済学部教授をへて現職。主著に『GNP大国になる日本』(講談社)『日本銀行論: 金融政策の本質とは何か』(NHK出版)『環境と人間のための経済学:転換期の資本主義を読む』(ミネルヴァ書房)など多数。
*プロフィールは本書刊行時のものです。
目次
序言 復活しつつある日本経済
第1章 脱原発に踏み込むドイツ
脱原発への紆余曲折/自然エネルギーへの転換
第2章 ドイツの“考える"ための教育
教育制度の概要と監督官庁/就学前教育機関と初等・中等教育/ドイツと日本の高等教育
第3章 ドイツの社会的市場経済
社会的市場経済原理/戦後のドイツ経済/ドイツ経済の特徴/健全財政の実現
第4章 戦争責任とドイツ連邦軍
ヒトラーの政権奪取/日本とドイツの戦争責任/連邦軍の創設と域外派兵
第5章 ヨーロッパのドイツとは
ヨーロッパ統合と経済理念/中央銀行の金融政策/ヨーロッパのドイツへ
第6章 世界から警戒される日本
ヘイトスピーチ/安倍政権の集団的自衛権行使/安倍首相の外交感覚
第7章 日本の完全復活の処方箋
現状の日本経済/天文学的財政赤字/「憲法」遵守と連邦制/アジアの日本をめざす
むすびにかえて