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フットパスによる未来づくり

フットパスによる未来づくり
 

内容説明

自然とのふれあいから始める地域おこし

フットパスとは楽しみながら歩くこと。[Foot]ができる小径[Path]のことです。日本で「フットパス」という言葉が使われるようになって20年。全国122の団体、フットパスのコースの数は575本、総距離約3,519kmに及び、多くの自治体等から注目されています。

本書は第1章でフットパスとは何かを、第2章でフットパスの現状と歴史などを俯瞰。第3章から第6章はそれぞれ「広域連携」「経営」「移住者」「共生」という各視点からこれまでの取り組みと目指すべきビジョンを紹介。第7章ではポスト・コロナ時代のフットパスの貢献を提起し、地域にどう役立つのか、さらに地方移住を検討している人たちの生活支援ツールとなる可能性を紹介しながら、新しい地域創生の一助となる最新刊です。

【編者】
神谷 由紀子(かみや・ゆきこ) はじめに、第1章、第7章
上智大学大学院卒。1992年居住する町田市北部に残る多摩丘陵を保全するフットパス活動を開始。町田市のまちづくりに参画。1999年ごろから『多摩丘陵フットパスマップ1・2』や『まちだフットパスガイドマップ1・2』などのフットパスマップの出版にかかわる。2002年にはNPO 法人みどりのゆびが東京都より認証。理事兼事務局長。全国のフットパス先進自治体とともに「日本フットパス協会」設立に関与した。以後、協会理事を務める。 2014年に『フットパスによるまちづくり:地域の小径を楽しみながら歩く』(水曜社)を出版。

泉 留維(いずみ・るい)  第1章コラム(訳)、第2章
1974 年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程単位取得満期退学。2004 年、専修大学経済学部専任講師を経て、専修大学経済学部教授。専門分野は、エコロジー経済学、コモンズ論など。主著に『コモンズと地方自治』(共著、日本林業調査会)、『環境と公害:経済至上主義から命を育む経済へ』(共著、日本評論社)など。


【監修】
日本フットパス協会
フットパスの普及・啓発をめざして2009年に設立。フットパスの整備を通じて、地域の魅力を地域自身が再発見・創造し、その魅力をウォーキングを中心に現地で体験・交流することによって感じる地域・観光の在り方を体現している。2022年現在、65団体が加盟。
*プロフィールは本書刊行時のものです。

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目次

【はじめに】(神谷由紀子)
第1章 フットパスを知る、楽しむ、つくる(神谷由紀子)

第2章 日本のフットパスのいま(泉留維)

第3章 フットパスと広域連携
「新因幡ライン」街道フットパス(春名千代、和井秀明)
―兵庫県宍粟市、鳥取県鳥取市・八頭町・若桜町

特色あふれる東北各地のフットパス(浅野敏明)
―山形県長井市・村山市、秋田県由利本荘市、宮城県仙台市・柴田町、福島県西郷村

琵琶湖周辺のフットパスと高島トレイル(谷口良一)
―滋賀県高島市

第4章 フットパス経営の発展
持続できるフットパスの取り組みへ(関文治)
―新潟県南魚沼市

琉球王国発祥の地のフットパス(上江洲徹也)
―沖縄県浦添市

民泊とフットパスで変わる街の景色(石川健)
―東京都町田市
 
2つのおもてなしで地域活性化(井澤るり子)
―熊本県美里町

ブドウとワインが醸し出す魅力(中村正樹)
―山梨県甲州市勝沼町

第5章 移住者とフットパス
地域おこし協力隊の定住と可能性(藤井裕也)

東北の魅力を面で発信したい(北浦鑑久)


「消滅可能性都市」への移住・定住(安達(旧姓:星)里奈)
―栃木県那珂川町

小さな村の「歩く挑戦」(里中恵理)
―和歌山県北山村

暮らしの中の小径は人がつながる道(鑓水愛)
―長野県栄村

第6章 現場から見たフットパスにとって大切なこと
「歩くこと」を生業とするものとして(小川浩一郎)
―北海道黒松内町、札幌市(一部北広島市、石狩市)、石狩市、えりも町、様似町

フットパスに関する多様な連携(濱田孝正)
―熊本県美里町

“道のゴールデンクロス” で想いはつながる(宮田太郎)

フットパスの現状とこれから(尾留川朗)
 
第7章 フットパスの未来貢献(神谷由紀子)

おわりに (石阪丈一)
編著者略歴

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