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クリエイティブツーリズム論  新刊 これから出る本

ツーリストとコミュニティの共創システム

クリエイティブツーリズム論
著者 竹谷 多賀子
ジャンル 文化とまちづくり叢書
社会
出版年月日 2025/09/15
ISBN 9784880655888
判型・ページ数 A5並製・208ページ
定価 2,750円(本体2,500円+税)
 

内容説明

「日常が創造性に満ちている」ことを再発見。
地域の生業や文化、工芸やアートなど、日常的な創造性にふれる旅の新しい形。


旅先で地域住民や地元アーティストと一緒に現地の文化を体験・共有することにより新たな価値が生まれ、地域の持続可能な発展に結びつくクリエイティブツーリズム。
実践例として金沢市(都市型)、丹波篠山市(農村型)珠洲市(過疎地型)の取り組みを紹介。文化資源の保全、環境への配慮、地域経済への影響などについて分析。
本書はクリエイティブツーリズムにおいて、地域と訪問者の「共創」が生み出す価値を明らかにし、地域社会の再生や文化の継承、持続可能な発展への貢献について、理論と実証の両面から検証する。

【著者】竹谷 多賀子(たけや・たかこ)
龍谷大学経営学部准教授。同志社大学大学院嘱託講師。同志社大学創造経済研究センター 嘱託研究員。文化経済学会<日本>理事。丹波篠山市日本遺産・創造都市推進委員会委員、UCCN丹波篠山市国際会議実行委員会顧問・アドバイザー、国際交流基金「令和7年度舞台芸術国際共同制作」プロセスオブザーバーなど。共著に『創造社会の都市と農村』(共著 水曜社 2019年)、『フィールドを科学する入口-創造する都市を探る』(玉川大学出版 2020年)。主要論文に「創造都市とクリエイティブツーリズム 金沢における文化の多様性と持続性の視点から」など。
*プロフィールは本書刊行時のものです。

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目次

はじめに

第1章  なぜ今クリエイティブツーリズムが求められるのか
1.クリエイティブツーリズムへの関心の高まり
2.創造都市の台頭
3.観光と創造性の結びつきの強まり
4.国による文化観光推進の枠を超えて
5.世界に認められた「丹波焼」を巡る旅

第2章 クリエイティブツーリズムの重要性と課題
1.「共創者」という観点からのアプローチ
2.小規模コミュニティとの関わり
3.クリエイティブツーリズムにおける共創プロセス
4.創造都市・創造農村の発展に果たす役割

第3章 創造都市金沢の実践
1.都市型クリエイティブツーリズム
2.先行研究にみる創造都市と文化的多様性
3.金沢市における文化の多様性と持続性
4.クリエイティブツーリズムによる影響
5.キャッシュフローと経済効果
6.地域コミュニティとツーリストとの共創プロセス
7.金沢における課題
8.金沢はいかに変容したか

第4章 創造農村丹波篠山の実践
1.農村型クリエイティブツーリズム
2.歴史的町並みを守る文化観光まちづくり
3.ノオトとNOTE による「創造農村」の推進
4.新しい観光旅行の形「里山暮らし5 日間~人とつながる旅」
5.立杭地区の取り組み
6.丹波篠山の旅~自分は田舎で生きられるのか
7.キャッシュフローと経済効果
8.地域コミュニティとツーリストとの共創プロセス
9.丹波篠山における課題
10.丹波篠山はいかに変容したか

第5章 「最涯の地」珠洲の挑戦
1.過疎地域におけるクリエイティブツーリズム
2.アートツーリズムに取り組んだ背景
3.地域住民はアートツーリズムをどうみているか
4.キャッシュフローと経済効果
5.地域コミュニティとツーリストとの共創プロセス
6.珠洲における課題
7.クリエイティブツーリズムが創造的復興に果たす役割
8.珠洲はいかに変容したか

第6章 日本における可能性と意義
1.三地域共通の特徴
2.都市型、農村型、過疎地型といった地域類型
3.共創プロセスを通じた価値創造

第7章 日本における課題と今後の展開
1.考察の結果
2.持続的発展と影響評価が課題
3.モデルとなるユネスコ創造都市等の実践

終章 クリエイティブツーリズム研究の系譜
1.ツーリズム研究(観光学)の発展
2.文化とツーリズム
3.カルチュラルツーリズム(文化観光)に関する先行研究
4.クリエイティブツーリズムに関する先行研究

おわりに
日本語参考文献
英語参考文献(References in Alphabetical Order)

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