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禅の風 第56号  新刊

禅の風 第56号

禅を日常生活に取り入れ、現代人に「心の平穏」とは何かを教えてくれるシリーズ

著者 曹洞宗宗務庁 編著
ジャンル 宗教
シリーズ 禅の風
出版年月日 2025/10/01
ISBN 9784880655901
判型・ページ数 A4変並製・60ページ
定価 1,320円(本体1,200円+税)
在庫 未刊・予約受付中
 

内容説明

前半の特集では、日本人にとって馴染みの深い稲荷信仰について、稲荷神社の総本宮である伏見稲荷大社の歴史をたどりながら考察しています。
また、曹洞宗が誇る三大祈祷寺院の一つ、豊川稲荷妙厳寺の沿革を通して、仏教系の稲荷信仰で祀られているダキニ天についても解説しています。
そして吒枳尼〈だきに〉天から加護を受けた寒巌義尹〈がんがんぎいん〉禅師(道元禅師の弟子)と豊川稲荷とのつながりや、明治初期に廃仏毀釈の危機から豊川稲荷を救った簣雲泰成〈きうんたいじょう〉和尚の知られざる功績も顕彰。さらに、入宋した道元禅師が体調を崩した稲荷神から丸薬をもらって快癒した逸話なども紹介しています。

後半の特集では、蒲生氏郷が楽市楽座を導入し、商都として栄えた松阪の魅力を紹介。松坂城跡や御城番屋敷といった名所や旧跡、豪商の登場で開花した町人文化、松坂が生んだ国学者・本居宣長の業績など、まちの歴史を掘り下げます。
さらに神の国・伊勢に通じる松阪には数々の名刹がある中で、北畠氏の菩提寺である浄眼寺(曹洞宗)の開山・大空玄虎〈だいくうげんこ〉禅師は、一休宗純禅師と並び称された室町時代を代表する傑僧でした。天照大御神に戒を授けた伝説など、数々の逸話を有する大空禅師の事績を通して、伊勢に教線がひろがっていった経緯も紹介しています。

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目次

【特集】鳥居と狐のいる風景
稲荷神社の総本宮 伏見稲荷大社
稲荷山の三つの峰の「お塚」を巡拝 「お山めぐり」
日本三大稲荷や五大稲荷と称される全国の有名社寺
稲荷信仰を代表する仏教寺院 豊川稲荷 妙厳寺
寒巌義尹禅師が感得した吒枳尼天
廃仏毀釈の危機 豊川稲荷を救った簣雲泰成和尚
大岡越前守の屋敷祠が発展 赤坂豊川稲荷
妖狐の伝説と源翁心昭禅師
稲荷神に助けられた道元禅師


【特集】伊勢街道沿いに栄えた商都 松阪
伊勢掌握の北畠氏、その栄枯盛衰を物語る城跡
商業都市の礎を築いた蒲生氏郷
日本有数の豪商を生み出したまち
国学を世に広めた本居宣長
伊勢の虎蔵主 大空玄虎禅師
松阪ゆかりの人物 松浦武四郎・小津安二郎・梶井基次郎

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