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素粒子の心・細胞の心・アリの心

心が語る生命進化の真相

素粒子の心・細胞の心・アリの心

心の世界を探求することで見えてきた人間誕生の秘密を明らかに。生命の登場と人間の心は一体どのようにして誕生してきたのか

著者 望月 清文
ジャンル 社会
出版年月日 2015/07/31
ISBN 9784880653655
判型・ページ数 上製336ページ
定価 2,970円(本体2,700円+税)
在庫 在庫あり
 

内容説明

人は一体いつから現代人のような心をもつ人になったのだろうか? そして人は、本当にダーウィンの提唱した突然変異と自然淘汰によって、単純な生命体から時の流れとともに少しずつ進化してきたのだろうか? 本書では、現在を生きる一人ひとりの心の世界を探求することで見えてきた人間誕生の秘密を明らかにし、生命が一体どのようにして地球上に登場してきた
のか、そして人間に生きることの意味を問わせる心は一体どのようにして誕生してきたのか、といった問いに答えるとともに、ビッグバンから人間誕生までの生命の進化の真相にせまろうとする。
 私の調査したデータをもとに、推測される人間誕生のドラマと、そこから導き出されてきた生命進化の真相はダーウィンが「種の起原」の中で自身の学説に対して抱いたいくつかの難問を難問ではなくしてくれるし、カンブリア紀の爆発や、数百万年、数千万年の間ほとんど変化のなかった種が、突然新たな種へと変化するという断続平衡の現象をも謎ではなくしてくれる。
 本書は、Ⅰ部とⅡ部に分かれている。Ⅰ部は第一章から第五章までで、私の行ってきた探求結果を基本に、ダーウィンの説く進化の学説と比較しながら、人間の誕生の秘密を明らかにする。Ⅱ部の第六章から第十章までは、Ⅰ部で明らかにされた人間誕生に込められた生命の営みを基本に、生命進化の真相にせまる。(「はじめに」より)

【著者】望月 清文(もちづき・きよふみ)
1950 年、山梨県生まれ。75 年、大阪大学大学院修士課程修了、KDD 入社。78 ~ 79 年、英国サザンプトン大学客員研究員。79 年よりKDD 研究所にて光ファイバー通信の研究に従事。84 年英国電気学会よりIEE 論文賞受賞。89 年より人間研究に従事。96 年KDD 総研取締役。2000 年ベルシステム24 取締役・総合研究所所長。2001年~2012 年、城西国際大学経営情報学部教授。工学博士。 著書に「サービス進化論」(KDDクリエイティブ)、「3重構造の日本人」(NHK 出版))、「生命の進化と精神の進化」(水曜社)ほか。
*プロフィールは本書刊行時の物です。

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目次

プロローグ

第Ⅰ部 人間の誕生
第一章 生物の進化にまつわる謎
1 人はいつから人になったのか
2 ダーウィンの進化論への疑問
3 ダーウィンの進化論は種の誕生を正しくとらえているのであろうか
4 フィンチの嘴と進化論
5 種の誕生は交配によってもたらされたものなのか
6 種の誕生は漸次的変化によるものなのか
7 断続平衡現象が物語る生物進化の謎
8 カンブリア紀の爆発に秘められた生物進化の謎
9 インテリジェント・デザイン論(ID論)が物語る進化論への疑問
10 信じることで成り立つ進化論

第二章 ダーウィン進化論の実と虚
1 ダーウィン論と反ダーウィン論
2 ダーウィン進化論の難点
3 種の誕生は漸次的か突然か

第三章 人間の誕生
1 人類の進化
2 現代人の起源論争
3 人間性の起源と共通感覚
4 心の遺跡としての言葉と五感との係わりの発見
5 現代人の心の大地・共通感覚
6 人類は共通感覚をいつ獲得したのだろうか

第四章 人間性の起源としての共通感覚
1 言葉と五感との係わりに現れた民族性
2 言葉と五感との係わりに現れた民族性とその遺伝性
3 言葉と五感との係わりに見られる民族的特徴
4 言葉と五感との係わりに見られる民族的特徴の由来
5 言葉と五感との係わりの民族性の形成と共通感覚の誕生との係わり
6 共通感覚の誕生した時期
7 人間の誕生は漸次的か突然か

第五章 人間の誕生と種の誕生
1 空間の壁を越えて突然誕生していた共通感覚
2 ミトコンドリア・イヴは新人ではなかった
3 人はいつから言葉によるコミュニケーションを始めるようになったのか
4 言葉・普遍文法そして共通感覚
5 種の誕生は新たな統合力の誕生によってもたらされたもの


第Ⅱ部 生命進化の真相
第六章 統合力の世界
1 全体を一つに調和させる統合力
2 統合力と意志
3 聖地ルルドの奇跡を生み出す統合力
4 時空を超越した統合力の世界
5 時空の因果を乗り越えられない科学者たち
6 科学の限界
7 統合力が生み出す源としての「道」
8 見える世界と見えない世界との懸け橋

第七章 部分と全体
1 科学の世界から排斥された跳躍科学者たち
2 意識と無意識が生み出す二つの世界
3 理性と直感がとらえる二つの世界
4 理性と直感がとらえる部分と全体の世界
5 機械と生命
6 形態と機能

第八章 個と種
1 種とは何か
2 DNAではなぜ統合力の存在をとらえることができないのか
3 個と種
4 個の意志と種の意志
5 個の内に抱かれた潜在能力
6 本能は統合力の現れ
7 光にも心がある
8 素粒子の内に秘められた統合力

第九章 統合力の進化
1 宇宙誕生と力の誕生
2 宇宙誕生に見る統合力の進化
3 時空を誕生させた統合力
4 統合力の進化と生命の進化
5 統合力とイメージ
6 分子生物学から見えてきた統合力の進化の痕跡
7 生物の階層を生み出す統合力
8 自然淘汰は何も新しいものを生み出してはいない

第十章 人間性の起源
1 意識はどこから生まれてきたのか
2 ホログラム的心の進化
3 道徳律の起源

終章 検証
1 物理の世界での謎とその解明
2 生物の世界での謎とその解明
3 気になる問題とその検証

エピローグ
参考文献

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