ホーム > 談 no.103

談 no.103

メディア化するコミュニケーション

談 no.103

文化、芸術、思想、科学などについて各界気鋭の論壇を招き、深く掘り下げるワンテーマ誌。

著者 公益財団法人 たばこ総合研究センター 編著
桂 英史
奥村 隆
伊藤 守
シリーズ
出版年月日 2015/07/10
ISBN 9784880653662
判型・ページ数 B5・90ページ
定価 本体800円+税
在庫 在庫あり
 

目次

〈端末市民の行方 レトリックの共同体から発話の共同体へ〉
・桂英史
(東京藝術大学大学院映像研究科教授)

〈不気味な怪物とハグは可能か〉
・奥村隆(立教大学社会学部教授)

〈地すべりするコミュニケーション〉
・伊藤守(早稲田大学教育・総合科学学術院教授)

このページのトップへ

内容説明

特集「メディア化するコミュニケーション」これまでのメディア研究は大きく二つの流れがあったという。一つは19世紀に始まる報道を主たる対象とするジャーナリズム研究や文化研究などの社会学的な知見。もう一つは、20世紀以降のエレクトロニクスや情報通信技術などの制御や通信、あるいは情報を数学的に処理する情報学的知見である。両者に共通するのは、大量かつ即時的にメッセージを伝達することの利便性や効用を「期待(expectation)」することである(桂英史)。そして、ここで注目すべきは、伝える/伝えられるという行為や関係は「期待」があってこそ成り立つものだということだ。コミュニケーションとは、言うなればこの期待に賭ける行為そのものであり、期待があるからこそ、コミュニケーションはメディア的性格をもち、逆に言えば、メディアは限りなくコミュニケーションへとメタモルフォーゼする。

今、再びコミュニケーションに関心が集まっている。無縁社会とは、コミュニケーションが途絶えた社会であり、コミュ力のない人間は、社会と適応できない人間を指す。今や、コミュニケーションは、人間にとって人間存在そのものを規定するような重要なものになっている。人間にとってコミュニケーションとは何か。メディア環境が激変しつつある現代社会にあって、コミュニケーションは何を意味するのだろうか。人間・社会・メディアの関係から、コミュニケーションについて考察する。

このページのトップへ