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無形学へ かたちになる前の思考  新刊

まちづくりを俯瞰する5つの視座

無形学へ かたちになる前の思考

「つくらない時代」の都市計画に必要な「無形学」とは

著者 後藤 春彦 編著
ジャンル 文化とまちづくり叢書
出版年月日 2017/04/17
ISBN 9784880654065
判型・ページ数 A5並製・256ページ
定価 本体3,000円+税
在庫 在庫あり
 

目次

序章 無形学へ [後藤春彦]
1「無形学」とは何か
2「無形学」をめぐる5つの視座
3「無形学」のための5つの方法論

1章 共発的景域論—風景と地域の統合的解釈 [三宅諭・髙嶺翔太]
1 景観の基層と表層
2 拡大する社会的空間における景観
3 表層から基層を捉える試み
4 表層から基層を捉える思考
実践1 地区の計画づくりを契機とした共属感情を広げる取り組み—熊本県菊池郡合志町すずかけ台 [吉田道郎]
実践2 最小景観単位の設定と共発的アプローチによる景観まちづくり—東京都新宿区 [渡辺勇太]
実践3 風景をたよりに地域の隔たりを乗り越える—宮城県加美郡加美町 [吉江俊]

2章 動態的地域論—内外の交流を通じた動的平衡による地域の持続 [山崎義人]
1 はじめに
2 人間と自然環境との関係で構築されている地域
3 開放的になった動態的地域
4 環境の秩序を読み解く動態的地域のまちづくり
実践4 地域に根ざし共に育ち合う関係を目指して—山梨県南巨摩郡早川町 [鞍打大輔]
実践5 まちづくりドゥタンクによる共発関係の構築—神奈川県小田原市 [山崎義人]
実践6 「地域の意志」を顕在化する地域総出の都市・漁村交流—徳島県海部郡美波町木岐地区 [跡部嵩幸]

3章 重層的都市論—隣り合う他者と関わりを持つための場の理解 [佐久間康富]
1 都市とは何か:隣り合う他者と関わりあい新たな価値が生まれる場所
2 要素が重なりあう重層的な空間の理解の試み
3 重層性を理解する方法の枠組み
4 隣り合う他者へ働きかけることの可能性
実践7 ゆるやかなプラットフォームの形成によるコミュニティ自治の醸成—福岡県築上郡上毛町 [山口泰斗]
実践8 デジタル機器による場所性の把握の可能性—新宿区歌舞伎町シネシティ広場 [山近資成]

4章 社会的空間論—遷移する都市のマネジメント [佐藤宏亮]
1 変わりゆく街・変わりゆく人
2 都市のマネジメントを担う主体の変化
3 遷移する都市の実像:東京都下の既成市街地を中心に
4 都市の遷移をマネジメントするためのフレームワーク
実践9 暮らしのタイムラインからまちづくりの長期ビジョンを描く—まちづくり人生ゲーム [岡村竹史]
実践10 高齢者の生活と健康を支える多世代居住コミュニティ—奈良県橿原市 [遊佐敏彦]

5章 戦略的圏域論—産業活動を基軸とした多義的な領域の計画 [山村崇]
1 産業と都市ー密接な関係とその変質
2 「産業圏域」概念とその意義
3 産業圏域をめぐる「人間」「地域」「生産」の狭間
4 産業圏域の計画論へ向けて
実践11 民間主導で大都市圏の国際競争力強化に取り組む—メトロバーゼル [山村崇]

補章 5つの視座の背景を訪ねる旅 [山川志典]

終章 かたちになる前の思考 [吉江俊]
1 5つの視座が立脚するところ
2 「かたちになる前」に還る
3 「かたちになる前」から再び「かたち」へ

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内容説明

かつて建築家・吉阪隆正は人間にとって工業社会が創造した人工環境がいかにあるべきかを問うため「有形学」を提唱した。しかし少子高齢化社会が進み、地方都市が縮減する現在、新たな都市の設計ビジョンが急務である。


そして現在「有形学」を往路とする、復路「無形学」の考え方が都市のあり方に必要とされている。「つくれない時代」「つくらない時代」のいま、持続可能な社会は、「無形」のしくみをリデザインすることを希求しているのである。

本書は地域活性化の実践的な試みで知られる早稲田大学理工学部・後藤春彦研究室の成果を取りまとめた最新刊


[共同執筆者]後藤春彦・三宅諭・高嶺翔太・山崎義人・佐久間康富・佐藤宏亮・山村崇・吉田道郎・渡辺勇太・鞍打大輔・跡部嵩幸・山近資成・山口泰斗・岡村竹史・遊佐敏彦・吉江俊・山川志典・上原佑貴(イラスト)

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