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談 no.110  新刊

幸福の空間戦略…地域再生〈新〉論

談 no.110

文化、芸術、思想、科学などについて各界気鋭の論壇を招き、深く掘り下げるワンテーマ誌。

著者 公益財団法人 たばこ総合研究センター 編著
飯田 泰之
石田 光規
田中 輝美
シリーズ
出版年月日 2017/11/01
ISBN 9784880654348
判型・ページ数 B5並製・82ページ
定価 本体800円+税
在庫 在庫あり
 

目次

・クリエイティビティの地産地消が地域経済を再生する
飯田泰之 明治大学政治経済学部准教授
中規模都市圏のでき、そしてその中心市街地の活性化は地域再生にとって最大のハードルであり、最重要の課題である。そして、その達成のための方法論は多彩で多様だ。地域の「稼ぐ力」を向上させるためには、地域のクリエイティブ活動の活性化が必要であり、クリエイティブ活動を担う人材を引きつけるためには、魅力のあるまちが求められる。

・〈つながる地域〉を実現させる
石田光規 早稲田大学文学学術院教授
逃げ道が用意されているなかで、わずらわしいものと“あえて”主体的に関わろうとする人は、まれである。戦後追求されてきた生活スタイルには、地域とかかわりを掘り崩す仕組みが内包されていたのである。「地域のつながりを再編する」ということは、私たちが戦後築き上げてきた生活維持のシステムを再度見直すことに他ならない。


・「風の人」から「関係人口へ」…〈関わりしろ〉から始める地方再生
田中輝美 ローカルジャーナリスト
農山村は、「過疎化」、「限界集落」といった言葉に代表されるように、人口減少に直面し続けてきた。しかし、人口減少社会という前提に立てば、農山村は「先行地域」となり、過疎地域こそ、日本社会の「最先端」となる。
ところで、「田園回帰」と呼ばれる新たなムーブメントが起こっている。都市に暮らす人々の農山村への関心が高まり、農山村地域に移住する人が増えているのだ。そのなかには、農山村を自己実現や課題解決にチャレンジできる場として捉える若い世代も多く含まれている。実際、そうした農山村へ強い関心を抱く「よそ者」たちと地元の人々との共創による地域再生も始まった。
今、なぜ若者たちは農山村に注目するのか。彼ら/彼女らにとって農山村とはどういう場所なのか。よそ者とつくる新しい農山村の未来について考察する。

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内容説明

特集 「幸福の空間戦略…地域再生〈新〉論」

日本の過疎問題は、主に中山間地域の人口減少に伴うものとして1960年代から顕在化してきている。しかし、今や人口減少はそうした中山間地域だけの問題ではない。2014年には、2010年から30年間の女性人口の減少率から消滅可能性をもつ896自治体が発表され、そのなかに、東京23区内の豊島区が入っていたことで話題になったが、このことは、もはや都市部と中山間の農村、あるいは漁村といった区分けを掲げたままで、都市・町・村の存続を考えることの限界を示してもいるのではないだろうか。

人口減少社会において、地域と都市の問題は不可分のものとして結びついている。都市・町・村が連携した空間戦略の視点が希求されているのであろう。人口減少社会における地域と都市のそれぞれの持続可能性について考察する。


このような事態に対して、「ポスト真実」「ポスト・トゥルース」といった言葉で現代の状況を捉えようとする見方が出てきた。客観的な事実が必ずしも重要視されない時代になったというのだ。

今こそ、メディアとの付き合い方を考え直さなければならないのではないか。メディアの歴史を研究してきた諸研究者を中心に、メディアおよびジャーナリズムの歴史を紐解きながら、メディアの現在、メディウムそのものの未来を考察する。

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