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老いをきりりと、生きる

老いをきりりと、生きる

毎日を楽しく過ごすために必要なことをお教えします

著者 島津 みえ
ジャンル 社会
その他 > 小説・エッセイ
出版年月日 2018/01/25
ISBN 9784880654294
判型・ページ数 4-6並製・112ページ
定価 1,100円(本体1,000円+税)
在庫 在庫あり
 

内容説明

ごあいさつ(本書より)

 私は、昭和三(一九二八)年生まれで、今年九十歳になります。昭和と平成を歩んで参りました。その平成の時代も、今上天皇の生前退位で去ろうとしています。

 同級生はもはやほとんどいなくなりました。まわりを見渡せば、年齢を重ねますと、認知症になる人もあり、杖を手放せなくなる方もおられます。気持ちのうえでは、愚痴の多くなった友人がおります。どんなことにも文句を言いたくなって、我慢できない方をよくお見かけいたします。

 気に染まないことが多くなる一方で、どこかを患っていたりして健康な方は少なく、また、若い方相手に限らず、同じ年頃同士の会話も成立しにくくなっています。私のなかには、毎日をほんの少しの気の持ち様で、明るく楽老後をもっと楽しく過ごす、しく生きられるのにという、歯がゆい想いが募りました。これまで伊達に長生きしたわけではないのに。きりりとしゃっきりされている方もいらっしゃるのに。どこが違うのだろう?

 この本は、そんな気持ちで過ごしているうちに、見たり聞いたりしたことについて、思ったり考えたりしたことを記した、楽しく生きたい私の、雑記帳のようなものです。

 『九十歳。何がめでたい』という本があるそうです。私には、めでたいと言い切ることもめでたくないと言うこともできませんが、じきに九十歳を生きる毎日は、ただ新しい日々の訪れと過ぎ去るときどきに、目に映る事柄や近しい人々とのたわいもないやりとりをただ楽しみに、明るくていねいに、毎日を暮らすことこそが私の人世だと思って過ごしております。

 お手の触れたページをめくり、気にかかる言葉があれば、その周辺をさらりと読み流していただけたら幸いです。

【著者】島津えみ(しまず・えみ)
1928(昭和3)年、公務員官舎で生を受ける。第二次大戦中は転校、疎開、学徒動員も経験。就職後18 歳で結核に感染、退職。治癒後、内科医と結婚し男児を授かる。夫の死去後なにくれとなく周囲の人々の相談に乗り30 余年。いまも休日は1年に十数日しかない生活をおくっている。
*プロフィールは本書刊行時の物です。

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目次

はじめに

1章 朝のコーヒー、指先のおしゃれ
コーヒーがおいしい朝/朝食の気合い/おろそかにしないこと/たまねぎの炒めもの/磨かれた心地よさ/三オクターブ?/鼻歌/楽しければ/「年だから」の色/指先のおしゃれ/お医者さまには少々/入浴/下着

2章 エアカーテンを一枚
としのわりには/エアカーテン/ナンパされて/傷つきたくない人/ひとり暮らし/背筋をみて/ことほぐ/茶杓

3章 自然な覚悟で
毎日の教科書/ら抜き言葉/親の鏡/仕来り/礼儀/言霊/存在意義/自然な覚悟/へりくだらない/えにし/自慢は我慢

4章 なぜ年を数えなくちゃいけないの?
しっかり老人/杖は欲しくない/古い女/遠慮と妥協/ジェネレーション/祈り/見えない薬/空襲/「た」のつく字/きた道いる道

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