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スケートボード資本論  新刊

アーバンスポーツは都市を再生させるか

スケートボード資本論
著者 清水 麻帆
ジャンル 文化とまちづくり叢書
出版年月日 2023/12/07
ISBN 9784880655550
判型・ページ数 A5並製・208ページ
定価 2,420円(本体2,200円+税)
在庫 在庫あり
 

内容説明

「スケートボードのようなアクティブで自由なものを否定したり、追い出そうとするべきではない。スケートボードは健全なものであるし、それが自由の一部である」(ジェイン・ジェイコブズ)

東京オリンピック以後、一般に認知されたスケートボード。全国各地でスケートパークの設置が進む。一方負のイメージが解消されず問題も指摘される。本書スケートパークの世界の先進的事例を紹介し、スケートボードが生み出す新しい文化活動の可能性を都市政策論と文化経済学の視点から考察する。

【著者】
清水麻帆(しみず・まほ)
文教大学国際学部准教授。立命館大学大学院政策科学研究科終了、博士(政策科学)。立命館大学助手、日本学術振興会特別研究員(PD)、大阪市立大学G-COE博士研究員、大正大学助教などを経て現職。専門は文化経済学・地域経済学・都市政策論。社会活動・外部委員として、文化経済学会<日本>理事、コンテンツツーリズム学会常務理事など。2013年に日本都市学会の論文賞受賞。主な著書に『「まち裏」文化めぐり[東京下町編]』〈単著〉(彩流社、2022)、『創造社会の都市と農村』〈共著〉(水曜社、2019)など。
*プロフィールは本書刊行時のものです。

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目次

第1章 都市・スケートパーク・文化
1.若者を魅了するスケートボート
2.都市空間の再生におけるスケートパークの課題
3.スケートボートの文化基盤
4.新たな社会科学的な分析視角

第2章 スケートパークの盛衰
1.スケートボードの発祥
2.スケートパークのグローバル化と衰退
3.スケートボード文化シーンの復活
4.世界的なコンテストの始まり
5.中間支援組織や非営利組織の出現
6.インクルーシブでオープンなスケートパークへ
7.スケートボード文化の重要性

第3章スケートパークと観光
1.スケートボード文化と聖地化
2.歴史的ストックとしてのスケートパーク
3.今後の方向性

第4章 文化資本としてのスケートパーク
1.スケートパークの経済的価値
2.スケートパークの文化的価値
3.文化的価値と経済的価値との相互関係
4.都市の文化資本

第5章 日本のスケートボードを取り巻く現状と今後の都市政策
1.スケートボードの現状
2.スケートボードを取り巻く課題
3.スケートボード関連政策
4.包括的な都市政策に向けて

第6章 日本の事例研究 〜公共スケートパークの萌芽
1.駒沢オリンピック公園ストリートスポーツ広場(東京都世田谷区)
2.うみかぜ公園スポーツ広場(神奈川県横須賀市)
3.火打形公園スケートボードパーク(京都府京都市南区)
4.祖師谷公園のスケートボードスペース(東京都世田谷区)
5.スケートボード文化とローカルスケーターのイニシアティブ

第7章 日本の事例研究 〜東京2020オリンピックの契機
1.公共スケートパーク
2.私設(私営)スケートパーク
3.地域文化として根付くスケートパーク

第8章 なぜスケートパークが都市を再生させるのか
1.スケートパークと都市空間の再生
2.都市再生におけるスケートボード文化の意義
3.都市の維持可能な発展に向けて

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