アーツマネジメント学
芸術の営みを支える理論と実践的展開
アーツマネジメント教育における工夫などを交え、近年の具体的事例などを紹介し、アーツマネジメント学のを摘出した最新刊
著者 | 小暮 宣雄 著 |
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ジャンル | 文化とまちづくり叢書 |
出版年月日 | 2013/03/27 |
ISBN | 9784880653129 |
判型・ページ数 | A5並製・228ページ |
定価 | 3,080円(本体2,800円+税) |
在庫 | 在庫あり |
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内容説明
芸術営と芸営学。それはアーツマネジメントを支える両輪
芸術を仕事にすること。芸術を社会に意味ある活動として伝えること。アーティストの社会的地位の確立と持続可能な活動。アーツマネジメントはそれだけでなくワークショップにアウトリーチ、資金調達と鑑賞者開拓、非営利事業のマーケティング戦略や芸術団運営手法。すべてアーツマネジメントという活動であり、その理論である。 まえがきより
本書はアーツマネジメント教育における工夫などを交え、近年の具体的事例などを紹介し、アーツマネジメント学の到達点とこれからの課題を摘出した最新刊。
【著者】小暮 宣雄(こぐれ・のぶお)
1955年大阪市生まれ。京都橘大学現代ビジネス学部教授。東京大学法学部卒業後23年間自治省に勤務し、ふるさと創生や財団法人地域創造の創設など自治体経営の企画財政・芸術文化分野を担当。退職後は教員として、関西圏芸術の紹介、地域芸術環境の研究に従事。著書に『アーツマネジメントみち』(晃洋書房)、『地域文化・情報化戦略』(ぎょうせい)など。
*プロフィールは本書刊行時のものです。
目次
序章 アーツマネジメントの日本導入からいままでの実践と教育・伝習の試み
第一節 わが国への「アーツマネジメント」導入の経緯
第二節 アーツマネージャーの養成とアーツマネジメント教育
第一章 アーツマネジメント研究における到達点
第一節 アーツマネジメント概念の導入、その伝達上の工夫
第二節 文化と芸術(アーツ)の外延ーアーツマネジメントの観点からー
第三節 芸術(アーツ)の三分類ーアーツマネジメントの観点からー
第四節 文化政策、都市公共政策(まちづくり)、イベントプロデュースとの関係
第二章 アーツマネジメントすなわち芸術営とは何か
第一節 アーツマネジメントの基礎・本質・実践ー「と、ま、つ」ー
第二節 アーツマネジメント等の日本語化ー芸術営、芸営学ー
第三節 芸術営(アーツマネジメント)の定義と特徴解読ー八つの諸相ー
第三章 芸術営の分類論とそれぞれの特質研究
第一節 静態的芸術営分類(その1)芸術団、芸術場、芸術援
第二節 静態的芸術営分類(その2)営利民間営、非営利民間営、政府行政営
第三節 静態的芸術営分類(その3)芸術営分類の事例
第四章 芸術営の具体的研究(1)ー限界芸術概念の導入
第一節 「限界芸術」の可能性と「アウトリーチ」活動
第二節 企業メセナにおける「限界芸術」の登場とその芸術営的意義
第三節 芸術の公共性論における限界芸術の役割
第四節 芸術への社会的公的投資論
第五節 「芸術」と暮らす 術としての冠婚葬祭
第五章 芸術営の具体的研究(2)ー芸術・芸術営の新たな分類論とアウトサイダーライブ
第一節 芸術概念の拡大に伴う芸術の「創り手受け手」分類
第二節 主体的芸術営分類ー芸営者の動機と芸術の公共性論ー
第三節 アウトサイダーライブ論ー「第8回全国障害者芸術・文化祭」に関わってー
第六章 芸術営の具体的研究(3)ー続アウトサイダーライブ論・限界芸術と交響する社会
第一節 ボーダレスな世界ー「限界芸術の作家」としての宮沢賢治ー
第二節 実演芸術を拡張し刺激する「アウトサイダーライブ」
第三節 「ライブ」〈芸術の生〉に出会うためにー家庭、施設、劇場、寺社、カフェetc.
第四節 福祉現場とアウトサイダーライブー交響圏と公共圏ー
終章 未来の芸営者と芸営学のために
参考文献
索引