SDGsの主流化と実践による地域創生
まち・ひと・しごとを学びあう
著者 | 遠野みらい創りカレッジ 編 樋口 邦史 編 |
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ジャンル | 文化とまちづくり叢書 |
出版年月日 | 2019/06/15 |
ISBN | 9784880654645 |
判型・ページ数 | A5並製・176ページ |
定価 | 2,750円(本体2,500円+税) |
在庫 | 在庫あり |
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内容説明
日本全国で行われる「まちづくり」事業。しかし旗振り役の交代や引退、企業や大学の撤退などにより、継続的な活動は困難であること多い。産官学民のニーズが乗じる形での協働的な実践活動を継続させていくためにはどのようなリーダーシップやコーディネート力が必要なのか。それはどう実行され「まち・ひと・しごと」創りには、どのような創意工夫が必要なのか。
それには自立した民間が現状認識に基づいた持続可能な社会を生み出す新たな目標を掲げつつ、ビジネス(=稼ぎ)創造に真剣に向き合うこと。そして行政が、規制緩和や地域を越えた協力関係を強化しながら、現実的で協働・協調的な事業を作り出していくこと。この両輪の活動が効果的且つ継続的に回ることが重要である。
本書では「まち」創りの論理と、それに不可欠な「ひと」創りの実践活動に焦点を当て、更に交流・連携し実践される「しごと」創りの事例を行政と研究者の視点で記述。地域社会がどのように協働しながら生業を創造するための具体的な方法と、企業が組織的にCSRや「みらい創り」活動を進める上で必要な戦略とその評価方法を示した。
産官学民のプロジェクト的な活動として実践的な協働作業へと発展した「遠野みらい創りカレッジ」。その活動は神奈川県南足柄市、北海道の白老町、長崎県の壱岐市、そして山梨県の都留市などへ広がり、地域の若者を中心に産官学民との交流から共通価値を創出し、多くの地域のリーダー的人材が輩出されている。
本書は「まち・ひと・しごと」創りから、継続的なまちづくり事業を実現するための最新刊。
【編著】
遠野みらい創りカレッジ
東日本大震災の被災地を後方から支援した遠野市と、復興支援を継続的な活動として実践する富士ゼロックス(株)が、行政・企業組織の枠組みを超えて“触れあうように学ぶ場”として2014年4月に開校したのが「遠野みらい創りカレッジ」である。年間延べ約5,000名の人々が「学びあい」を目的に訪れ、農家民泊やField Workなどの体験を通じて、遠野市の交流人口拡大に貢献している。本書は、産官学民が連携して進める「学びあいの場」における「地域創生」のすすめ方を主題としており、関与者の共通価値を創造する「地域マネジメントの論理」を示している。
樋口 邦史(ひぐち・くにし)
1983年成城大学卒業、同年富士ゼロックス㈱入社、 現在復興推進室室長。 2011 年東京理科大学大学院博士後期課程進学。2014年3月単位取得満期退学(技術経営修士)。同年 4 月遠野みらい創りカレッジ設立において中心的な役割を担う。現在、一般社団法人遠野みらい創りカレッジ代表理事 。
*プロフィールは本書刊行時のものです。
それには自立した民間が現状認識に基づいた持続可能な社会を生み出す新たな目標を掲げつつ、ビジネス(=稼ぎ)創造に真剣に向き合うこと。そして行政が、規制緩和や地域を越えた協力関係を強化しながら、現実的で協働・協調的な事業を作り出していくこと。この両輪の活動が効果的且つ継続的に回ることが重要である。
本書では「まち」創りの論理と、それに不可欠な「ひと」創りの実践活動に焦点を当て、更に交流・連携し実践される「しごと」創りの事例を行政と研究者の視点で記述。地域社会がどのように協働しながら生業を創造するための具体的な方法と、企業が組織的にCSRや「みらい創り」活動を進める上で必要な戦略とその評価方法を示した。
産官学民のプロジェクト的な活動として実践的な協働作業へと発展した「遠野みらい創りカレッジ」。その活動は神奈川県南足柄市、北海道の白老町、長崎県の壱岐市、そして山梨県の都留市などへ広がり、地域の若者を中心に産官学民との交流から共通価値を創出し、多くの地域のリーダー的人材が輩出されている。
本書は「まち・ひと・しごと」創りから、継続的なまちづくり事業を実現するための最新刊。
【編著】
遠野みらい創りカレッジ
東日本大震災の被災地を後方から支援した遠野市と、復興支援を継続的な活動として実践する富士ゼロックス(株)が、行政・企業組織の枠組みを超えて“触れあうように学ぶ場”として2014年4月に開校したのが「遠野みらい創りカレッジ」である。年間延べ約5,000名の人々が「学びあい」を目的に訪れ、農家民泊やField Workなどの体験を通じて、遠野市の交流人口拡大に貢献している。本書は、産官学民が連携して進める「学びあいの場」における「地域創生」のすすめ方を主題としており、関与者の共通価値を創造する「地域マネジメントの論理」を示している。
樋口 邦史(ひぐち・くにし)
1983年成城大学卒業、同年富士ゼロックス㈱入社、 現在復興推進室室長。 2011 年東京理科大学大学院博士後期課程進学。2014年3月単位取得満期退学(技術経営修士)。同年 4 月遠野みらい創りカレッジ設立において中心的な役割を担う。現在、一般社団法人遠野みらい創りカレッジ代表理事 。
*プロフィールは本書刊行時のものです。
目次
序章
住み続けられる「まち」を支える「ひと」「しごと」の創造
【1章】イノベーションを起こす協働のまち創りの論理
1 カレッジで進化する科学的で持続可能なまち創り
2 まち創りに必要なプログラム開発の進化の歴史
3 まち創り支援から得られた成果
4 リビングラボというOpportunity
5 遠野みらい創りカレッジで進めるリビングラボ
6 タクティカル・アーバニズムとその時間軸
7 キリン株式会社によるタクティカル・アーバニズムの実践
8 北海道白老町で進める協働のまち創り
9 組み合わせの論理が産み出す協働のまち創り
【2章】次世代を担う子供たちと実践するみらい創り
1 コミュニケーション技術の進化を求めて
2 教育改革と地域活性化、同時達成が求められる背景
3 遠野型小中高一貫教育の追求
4 スポーツというコミュニケーション技術と社会体育
5 多様な人々やグループが参加可能なアートによるコミュニケーション
6 Mother Earth Projectによるティーチング・バイ・アートの実践
7 詞(ことば)を紡ぎだすコミュニケーションの実践と全行程の発表
8 表現創作によるコミュニケーションの実践
9 進化させたコミュニケーション技術による“ひと創り”の論理
【3章】稼げるまち創りに向けた“カレッジ進化論”
1 「研究開発思考」による「エコシステム」の達成に向けて
2 生産性革命の実践に向けた準備と行政側のキーマンの果たす役割
3 遠野みらい創りカレッジのビジネスモデル
4 社会教育プラットフォームを基軸にしたビジネスシステムと収益システム
5 食育カフェによる生産性革命の進め方
6 生産性革命とSDGsの連動による「みらい創り」の価値創造
1 産(内外の産業界);技術革新の基礎づくり
2 官(行政、第三セクター);住み続けられるまち創り
3 学(大学、研究団体);質の高い教育の創造と提供
4 民(地域コミュニティ);地域の豊かさを守り継承する
7 SDGsを掲げたまち創りとは
【4章】地域のしごと創りを支える資源価値評価とその展開
1陸や海の豊かさを守り育てる
2 資源(ゆたかさ)の価値評価から始まる「しごと」創り
3 森林理想郷の構想と遠野木工団地
4 資源価値評価(メソ会計)による遠野の木材産業クラスターの“見える化”
5 木材産業クラスターが地域に生み出す多様な“価値”
6 真の木材産業クラスター構築に向けた道筋
7 海や陸の豊かさを守り育てるリーダーの育成
【5章】企業の“みらい創り”に必要な戦略と評価方法
1 迷走する企業組織
・企業の「みらい創り」①;コンプライアンス・マネジメント
・企業の「みらい創り」②;経営統合による技術力や組織力の増強
2 正しい「アウトサイド・イン」による“攻めのCSR 経営”
3 攻めのCSR経営実現に必要なものさし
4 CSR経営の社会的インパクト評価とその検討の持つ意味
5 社会的インパクト評価の手法とツール
6 ケース分析「武田薬品工業」
7 「みらい創り」活動の評価方法とその評価
8 SDGsを掲げた地域創生の社会的インパクト評価方法
9 SDGs の主流化と社会的インパクト評価定着化のための課題と展望
住み続けられる「まち」を支える「ひと」「しごと」の創造
【1章】イノベーションを起こす協働のまち創りの論理
1 カレッジで進化する科学的で持続可能なまち創り
2 まち創りに必要なプログラム開発の進化の歴史
3 まち創り支援から得られた成果
4 リビングラボというOpportunity
5 遠野みらい創りカレッジで進めるリビングラボ
6 タクティカル・アーバニズムとその時間軸
7 キリン株式会社によるタクティカル・アーバニズムの実践
8 北海道白老町で進める協働のまち創り
9 組み合わせの論理が産み出す協働のまち創り
【2章】次世代を担う子供たちと実践するみらい創り
1 コミュニケーション技術の進化を求めて
2 教育改革と地域活性化、同時達成が求められる背景
3 遠野型小中高一貫教育の追求
4 スポーツというコミュニケーション技術と社会体育
5 多様な人々やグループが参加可能なアートによるコミュニケーション
6 Mother Earth Projectによるティーチング・バイ・アートの実践
7 詞(ことば)を紡ぎだすコミュニケーションの実践と全行程の発表
8 表現創作によるコミュニケーションの実践
9 進化させたコミュニケーション技術による“ひと創り”の論理
【3章】稼げるまち創りに向けた“カレッジ進化論”
1 「研究開発思考」による「エコシステム」の達成に向けて
2 生産性革命の実践に向けた準備と行政側のキーマンの果たす役割
3 遠野みらい創りカレッジのビジネスモデル
4 社会教育プラットフォームを基軸にしたビジネスシステムと収益システム
5 食育カフェによる生産性革命の進め方
6 生産性革命とSDGsの連動による「みらい創り」の価値創造
1 産(内外の産業界);技術革新の基礎づくり
2 官(行政、第三セクター);住み続けられるまち創り
3 学(大学、研究団体);質の高い教育の創造と提供
4 民(地域コミュニティ);地域の豊かさを守り継承する
7 SDGsを掲げたまち創りとは
【4章】地域のしごと創りを支える資源価値評価とその展開
1陸や海の豊かさを守り育てる
2 資源(ゆたかさ)の価値評価から始まる「しごと」創り
3 森林理想郷の構想と遠野木工団地
4 資源価値評価(メソ会計)による遠野の木材産業クラスターの“見える化”
5 木材産業クラスターが地域に生み出す多様な“価値”
6 真の木材産業クラスター構築に向けた道筋
7 海や陸の豊かさを守り育てるリーダーの育成
【5章】企業の“みらい創り”に必要な戦略と評価方法
1 迷走する企業組織
・企業の「みらい創り」①;コンプライアンス・マネジメント
・企業の「みらい創り」②;経営統合による技術力や組織力の増強
2 正しい「アウトサイド・イン」による“攻めのCSR 経営”
3 攻めのCSR経営実現に必要なものさし
4 CSR経営の社会的インパクト評価とその検討の持つ意味
5 社会的インパクト評価の手法とツール
6 ケース分析「武田薬品工業」
7 「みらい創り」活動の評価方法とその評価
8 SDGsを掲げた地域創生の社会的インパクト評価方法
9 SDGs の主流化と社会的インパクト評価定着化のための課題と展望