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ティーチング・アーティスト Teaching Artist

音楽の世界に導く職業

ティーチング・アーティスト Teaching Artist

TAとは芸術を教えるだけでなく、芸術を通して 人の教育をすることを、仕事の一部としている人である

著者 Eric Booth
久保田 慶一 監訳
大島 路子
大類 朋美
ジャンル オペラ・音楽他
教育
出版年月日 2016/10/28
ISBN 9784880653914
判型・ページ数 A5並製・276ページ
定価 2,970円(本体2,700円+税)
在庫 在庫あり
 

内容説明

自分自身が音楽家であり、教育的手法を通じてさらに広い芸術・音楽の世界に人を導く。また自身の音楽家としての能力を向上させる。ティーチング・アーティストは21 世紀の芸術家のモデルのひとつであり、それは教育分野における高度な参加型学習モデルとして、公共施設などにおける芸術・音楽のアウトリーチ活動において必要不可欠なスキルとなっています。


音楽家として、自分と世界を変える職業……TA。本書は芸術・音楽に関わるすべての人々に贈る、日本初のティーチング・アーティスト・バイブルです。

【著者】エリック・ブース(Eric Booth)
1950年ニューヨーク生まれ。スタンフォード大学で演劇を学ぶ。芸術学修士。終了後10年間は、ニューヨークで舞台俳優として活躍し、とりわけシェークスピア俳優として高く評価される。1979 年からリンカーン・センターでティーチング・アーティスト(TA)として活動をはじめ、またジュリアード音楽院でもTAの養成に携わり、アメリカを代表するTAとなる。州や市の行政、オーケストラのアドヴァイザーを務めるほか、ユネスコ主催の世界初の芸術協育会議で最終講演を行う。 2012年、ティーチング・アーティストの活動により世界で初めて、ニューイングランド音楽院から名誉博士を授与される。また2015 年には、非営利団体「アメリカン・フォー・ジ・アーツAmericans for the Arts」から、彼の生涯芸術教育活動に対して最高賞が与えられる。近年ではエル・システマの世界的普及に貢献し、日本でのエル・システマジャパンの活動にも参画している。

【訳者】久保田慶一(くぼた・けいいち)
国立音楽大学教授・理事・副学長。東京芸術大学音楽学部、同大学大学院修士課程を修了。1999年東京芸術大学より「博士(音楽学)」を授与。ドイツ学術交流会の奨学生として、ドイツ連邦共和国のフライブルク大学、ハンブルク大学、ベルリン自由大学に留学。東京学芸大学教授、学生キャリアセンター長を経て現職。キャリア研究にも造詣が深く、カウンセリング修士(筑波大学大学院)ならびに経営学修士(首都大学東京大学院)

【訳者】大島路子(おおしま・みちこ)
桐朋学園大学音楽学部非常勤講師(英語)。同大学キャリア支援センター員。ヴィオラ奏者。

【訳者】大類朋美(おおるい・ともみ)
国立音楽大学講師、洗足学園音楽大学講師。マンハッタン音楽院博士号取得(音楽芸術博士DMA)ジュリアード音楽院卒業。
*プロフィールは本書刊行時の物です。

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目次

日本の読者の方々へ

第1章 ティーチング・アーティスト誕生の背景
 第1節 ティーチング・アーティストって、どんな人?
 第2節 音楽学習の生態系におけるティーチング・アーティスト
 第3節 ティーチング・アーティストのためのガイドライン
 第4節 ティーチング・アーティストになる一番の理由とは?
 第5節 今日のミュージシャンのふたつの経済学とそのバランス

第2章 見過ごしがちな大切なこと
 第1節 ロール・プレイ(音楽を学ぶための4つの役割)
 第2節 境界ゾーンの中で
 第3節 音楽学習の思考習慣
 第4節 21世紀の音楽家にぜひとも必要なスキル
 第5節 遊びの場を作る

第3章 ティーチング・アーティストになるために学ぶこと
 第1節 エントリーポイントに関する質問:
    「どこからはじめたらいいのでしょうか?」
 第2節 ティーチング・アーティスト養成のためのカリキュラム
 第3節 よりよいって、実際はどんなふう?
 第4節 メンタリング:神話と使命

第4章 教育現場で活動するときの基本
 第1節 教育プログラムの真実と挑戦
 第2節 学校で成功する方法
 第3節 学校での演奏を学ぶ
 第4節 音楽があるのは音楽のため? 学校のため?
 第5節 お見合い、お付き合い、結婚

第5章 現代のチャレンジ
 第1節 音楽と他教科の統合(ホット・ゾーン)
 第2節 振り返りを振り返ってみる
 第3節 評価でやるべきこと、やってはいけないこと
 第4節 フィードバックを与える、そして正しく受け取る

第6章 ティーチング・アーティストのスキルを演奏に取り入れる
 第1節 より多くの聴衆を巻き込む瞬間って、どんな感じ?
 第2節 話すのか黙るのか? 言葉を使った演奏会?
 第3節 インタラクティブ演奏会
 第4節 本当の公開リハーサル

第7章 ティーチング・アーティストの役割を広げる
 第1節 教育の起業精神の重要性
 第2節 個人レッスン
 第3節 呼びかける
 第4節 呼びかけの現状について

第8章 境界を越えて
 第1節 ようやく地球はひとつになりました
 第2節 指導者の精神

監修者あとがき
訳者紹介
索引

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