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クラシックコンサートをつくる。つづける。

クラシックコンサートをつくる。つづける。

有名ホールでは体験できないクラシックコンサートとは

著者 平井 滿
渡辺 和
ジャンル 文化とまちづくり叢書
オペラ・音楽他
出版年月日 2017/07/20
ISBN 9784880654034
判型・ページ数 A5並製・240ページ
定価 2,750円(本体2,500円+税)
在庫 在庫あり
 

内容説明

有名ホールで行うものだけがクラシック演奏会ではない。

人々がバブルに翻弄されていた時代、華やかさとは正反対の手法でクラシック音楽の命脈を保ってきた人々がいる。高いレベルの演奏を手頃な料金で成立させる企画力、音楽ホールもピアノも無い中での運営など、地域に根ざしたクラシックコンサートをつくってきた団体を紹介し、新時代の地方の文化事業のあり方を提言する。

【著者】
平井滿(ひらい・みつる)
東洋大学、同大学院修士課程修了。1990 年に「鵠沼室内楽愛好会」を立ち上げ、地元のレストラン会場とするサロン・コンサートを企画・運営、以降現在まで世界中の第一線演奏者を招き、質の高い演奏を聴くことができるサロンとして、全国紙やNHK などで紹介される。その経験を活かし、現在は公共ホールでのコンサートづくりに手腕を発揮している。

渡辺和(わたなべ・やわら)
国際基督教大学、同大学大学院博士課程前期修了。 室内楽や宗教音楽を中心にクラシック音楽のフリージャーナリストとして活動。演奏家インタビューなど「音楽の友」をはじめとする音楽誌に寄稿。著書に『クァルテットの名曲名演奏』(音楽の友社)『ホールに音楽が刻まれるとき』(ぎょうせい)他。

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目次

はじめに

1章 あるプロデューサーの取り組み
   鵠沼サロンコンサート、横浜楽友会、海老名楽友協会

2章 座談会 活動20 年・会員500 名に育まれるコンサートづくり
   葉山室内楽鑑賞会

3章 全国の小規模民間主催者たち
〈その1〉楽友協会
 NPO 法人えべつ楽友協会 “産官学協働”の一つとしての楽友協会
 木更津音楽協会 「この地に53年続いてきた」という事実の重み
 茅ヶ崎市楽友協会 「市民レベル」の力が行政の文化力向上に
 静岡音楽友の会 初心を忘れず
 浜松音楽友の会 32年目の新しい幕開け
 アン・ディ・ムジーク愛媛 NPO法人としての民間主催団体
 かんまーむじーくのおがた 継承された遺伝子
 ビューローダンケ 故郷沖縄にクラシックの種を蒔く新世代

〈その2〉今に生きるサロン
 ジョンダーノ・ホール リハビリ室に最上川舟唄が流れる
 西方音楽館 音響設計の名匠が蔵をリフォームすると
 アートスペース・オー 個人経営の老舗クラシック・ライブハウス
 宗次ホール 宗次さんの立派すぎるサロン
 ながらの座・座 和風な我が家でコンサート
 カフェ・モンタージュ 21世紀のライブ版名曲喫茶
 ノワ・アコルデ サロン主催者は大家さん

〈その3〉労音の挑戦
 米子勤労者音楽協議会 サークルというつながりの上に
 人吉勤労者音楽協議会 スーパーマンではなく、会員一人ひとりが主人公

〈その4〉市場をにらんだ運営
 有限会社神奈川芸術協会 「東京に近い」故の悩みと発想の転換

〈その5〉コンサート制作のプロができること
 いわき室内楽協会 民営化としての鑑賞団体
 くらしきコンサート 山陽型ノブレス・オブリージュ
 番外編:ホノルル室内楽シリーズ 南の島にもクァルテットが鳴る

本書を振り返って 対談 地方民間鑑賞団体はどこへ行く

おわりに

地方民間主催者・サロン・小規模ホールリスト

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