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まちの居場所、施設ではなく。

どうつくられ、運営、継承されるか

まちの居場所、施設ではなく。

運営内容と地域が異なる4つの場所について論究。活力ある少子高齢化社会の構築のために「まちの居場所」の役割と重要性を考える

著者 田中 康裕
ジャンル 文化とまちづくり叢書
出版年月日 2019/11/20
ISBN 9784880654751
判型・ページ数 A5並製・184ページ
定価 2,750円(本体2,500円+税)
在庫 在庫あり
 

内容説明

2000 年頃から、従来の施設にあてはまらない新たなタイプの場所が同時多発的に開かれるようになってきました。「コミュニティ・カフェ」「地域の茶の間」「まちの縁側」などと呼ばれるこれらの場所は、介護、生活支援、育児、退職後の暮らし、貧困といった従来の制度・施設の枠組みでは十分に対応できない課題に直面した人々が、自ら課題を乗り越えるために開かれたいう共通点があり、このような場所を「まちの居場所」と呼び、研究を続けてきました。

 本書ではオープンの経緯と運営内容と地域が異なる4つの場所について取り上げ、その具体的な姿を描きながら「まちの居場所」では何が大切にされ、どのように継承していくのか。地域への影響と実績、共通点や今後の課題などについて論究。地域における豊かな暮らしを実現し、活力ある少子高齢化社会の構築のために「まちの居場所」の役割と重要性を考える最新刊です。

【著者】田中康裕(たなか・やすひろ)
1978年京都府生まれ。大阪大学大学院工学研究科博士後期課程修了、博士(工学)。まちの居場所の研究・実践を続けている。清水建設技術研究所を経て、2013 年から岩手県大船渡市に移り住み、「居場所ハウス」の運営・研究に携わる。2014年よりワシントンDCの非営利法人「Ibasho」がフィリピン、ネパールで進めるプロジェクトのサポート・研究。2015年8月より特定非営利活動法人Ibasho Japan・副理事長。東京大学大学院経済学研究科・特任研究員(2015~2017)。2018 年10 月よりIbasho Japan・代表(~現在)。大阪府の千里ニュータウンで長年「まちの居場所」、計画住宅地のアーカイブに関する研究と実践を行い、現在千里ニュータウン研究・情報センター事務局長。 共著に『環境とデザイン(シリーズ〈人間と建築〉3)』(朝倉書店)、『まちの居場所:まちの居場所をみつける/つくる』(東洋書店)、『まちの居場所:ささえる/まもる/そだてる/つなぐ』(鹿島出版会)。「まちの居場所」の活動記録として『街角広場アーカイブ'07』(ひがしまち街角広場, 2007 年)、『居場所ハウスのあゆみ』(Ibasho, 2015年)を編集。
*プロフィールは本書刊行時の物です。

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目次

第1章 4つの「居場所」
第2章 施設ではない「場所」
第3章 親と子の談話室・とぽす(東京・江戸川区)
第4章 ひがしまち街角広場(大阪・豊中市千里ニュータウン)
第5章 居場所ハウス(岩手・大船渡市)
第6章 実家の茶の間・紫竹(新潟・新潟市)
第7章 運営の継続
第8章 「私」と「地域」にとっての価値
第9章 価値を継ぎ、さらにゆたかに
*目次は変更となる場合がございます。

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