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日本の文化施設を歩く

官民協働のまちづくり

日本の文化施設を歩く

全国の約80の文化施設における事例を取り上げ、地域に根ざした取り組みとその人々を紹介する

著者 松本 茂章
ジャンル 文化とまちづくり叢書
出版年月日 2015/03/30
ISBN 9784880653549
判型・ページ数 A5並製・376ページ
定価 3,520円(本体3,200円+税)
在庫 品切れ・重版未定
 

内容説明

日本各地の文化施設が、これほど多彩でユニークな人材に恵まれているとは……。北海道から九州まで、全国の約80事例を取り上げた、文化とまちづくり研究の決定版。

【著者】松本 茂章(まつもと・しげあき)
公立大学法人静岡文化芸術大学文化政策学部教授。早稲田大学教育学部地理歴史専修卒業。同志社大学大学院総合政策科学研究科博士課程(後期課程)修了。博 士(政策科学)。読売新聞記者、支局長を経て2006年から県立高知女子大学文化学部教授(現・高知県立大学)。2011年から現職。単著に『芸術創造拠 点と自治体文化政策 京都芸術センターの試み』(水曜社、2006)、『官民協働の文化政策 人材・資金・場』(同、2011)。共編著に『指定管理者は 今どうなっているのか』(同、2007)、共著に『地域の自律的蘇生と文化政策の役割』(学文社、2011)など。日本文化政策学会理事、日本アートマネ ジメント学会関西部会長、NPO法人世界劇場会議名古屋理事。
*プロフィールは刊行時のものです。

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目次

はじめに

文化施設とまちづくりをめぐる各地の試み
第1章 「芸術をどのように育むか」
京都芸術センター 古都の新しい実験
芸能花伝舎 新宿高層ビル街のチャレンジ
神戸・CAP HOUSE 港町の移民施設から芸術創造拠点に
大阪市立芸術創造館 京都の実力プロデューサーが館長に
STスポット 横浜の一番小さな劇場
にしすがも創造舎 NPOと豊島区の協働
急な坂スタジオ 横浜市・野毛山の舞台芸術創造拠点
スタジオQ2 海の上の自由な空間
鳥の劇場 芸術と地域振興をめぐる鳥取からの提案
せんだい演劇工房10ーBOX 演劇拠点から創造的まちづくりへ
ダンスボックス 神戸・新長田に移転した芸術創造拠点
横浜市・黄金町エリアマネジメントセンター アートで都市再生
アーツ千代田 3331 秋葉原近くにある新しいアート拠点
アートコンプレックス1928 海外観光客の獲得を目指して
 第1章 「芸術をどのように育むか」総括 

第2章 「歴史的建造物をいかに残すか」
岡山市・ルネスホール NPO法人が運営する日銀支店跡の文化施設
京都国際マンガミュージアム 京都人の心意気が生んだ文化拠点
立誠小学校跡地 始まった文化のまちプロジェクト
京都府庁旧本館 開かれた行政庁舎の試み
東北大学百年記念会館 キャンパスに祝祭の場を
旧八幡郵便局 市民によるヴォーリズ建築の再生
道後温泉 松山市直営の源泉とまちづくり
深谷シネマ 酒蔵の映画館
吹田市・浜屋敷 官と民の「協創」のまちづくり
掛川城天守閣 平成の城下町づくり
浜離宮恩賜公園 都民協働の公園づくり
深川東京モダン館 江東区の観光拠点として
宝塚文化創造館 タカラジェンヌの古里
大井川の蓬莱橋 ギネスブックに認定された木造の橋
駿府城公園 市民の憩いの場として
善光寺・門前町 若者たちによる建物再生の試み
 第2章 「歴史的建造物をいかに残すか」総括

第3章 「劇場・音楽堂はどう変わるのか」
四万十市立文化センター 地方都市からのハーモニー
兵庫県立芸術文化センター 震災復興のシンボル
吹田メイシアター 指定管理者導入を経た文化財団のジレンマ
豊島区立中央図書館、あうるすぽっと 図書館と劇場の〈協働〉を目指して
東京芸術劇場 貸し館から創造の場へ
足立区西新井文化ホール 学生主導の音楽会
静岡県舞台芸術センター 公立劇場と地域社会
名取市文化会館 大震災の避難所として
大阪センチュリー交響楽団 自治体とオーケストラ
日本センチュリー交響楽団 自治体オケからの独立
座・高円寺 現代演劇と阿波おどりのパートナーシップ
三重県文化会館と津あけぼの座 演劇をめぐる官民連携
ピッコロシアター 兵庫県による先駆的な舞台芸術創造政策
たんば田園交響ホール 城下町の音楽堂で展開される市民協働事業
 第3章 「劇場・音楽堂はどう変わるのか」総括

第4章 「図書館・博物館・美術館はどう変わるのか」
大阪市立自然史博物館 みんなのミュージアムを目指して
高知県立美術館 ミュージアムからアートセンターへ
文化フォーラム春日井 名古屋のベッドタウンで展開する自分史の試み
江戸東京たてもの園 ボランティアに支えられた博物館
高知県立坂本龍馬記念館 桂浜から全国に向けたメッセージ
豊中市立庄内図書館 協働事業提案制度を生かして
坂の上の雲ミュージアムと秋山兄弟生誕地 松山市・城山ふもとのミュージアム
野田市郷土博物館 醤油のまちでNPO活動
西尾市岩瀬文庫 文化ストックを現代に生かす
京都府京都文化博物館 「映画のまち」であるために
静岡市立御幸町図書館 まちなか活性化の試み
千代田区立千代田図書館 今までにない図書館の風景
伊丹市昆虫館 「鳴く虫と郷町」の試み
三重県総合博物館 館長の夢に向けて
 第4章 「図書館・博物館・美術館はどう変わるのか」総括

第5章 「民間が担う文化政策とは」
大阪・應典院 日本一若者が集まる寺
築港ARC 大阪市の委託を受けたアートNPOの試み
高知県黒潮町・砂浜美術館 NPO法人が都市公園の指定管理者に
コモンカフェ 大阪で展開される新しい表現の仕組みづくり
日田シネマテーク リベルテ 大分県における小さな映画館の試み
コンカリーニョ 札幌の〈みんなの劇場〉
シネ・ピピア 宝塚市における公設民営映画館の試み
岐神社と春野公民館西畑分館 高知の人形芝居
八代の舞台と青年奉納歌舞伎 土佐の地芝居を受け継ぐ
ジーベックホール 企業メセナ活動の音楽教育
たけし文化センター 浜松の斬新な取り組み
トリトン・アーツ・ネットワーク 東京・中央区での音楽NPO活動
神戸市立灘区民ホール 指定管理者制度の新しい試み
鳥取県立博物館と旧横田医院 山陰での現代美術の試み
天満天神繁昌亭 民の支援で生まれた落語の定席
渋谷文化研究室 未来のまちに向けたサロンづくり
 第5章 「民間が担う文化政策とは」総括

第6章 「海外編 対外文化政策のいま」
パリ日本文化会館 官民協働プロジェクト
メゾン・ドゥ・ジャポンとバロン薩摩 徳島とフランスの奇縁
ベルタン・ポワレ文化スペース パリの小さな芸術創造拠点
ケルン日本文化会館 半世紀近いドイツでの歩み
兵庫県パリ事務所 県産品を欧州に売り込む先兵たち
 第6章 「海外編 対外文化政策のいま」総括

文化施設の将来像 地域ガバナンスと劇場法をめぐって

おわりに

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