内容説明
「セイバーメトリクス・リポート」シリーズから数えて本作で8冊目。セイバーメトリクスの第一人者たちが今回も様々な角度から分析するリポートの数々を掲載したファン待望の最新刊!
【著者】
岡田 友輔(おかだ・ゆうすけ)
統計的な見地から野球の構造・戦略を探るセイバーメトリクスを専門に分析活動に取り組む。2011年にスポーツデータの分析を手がけるDELTA(デルタ)を設立。2016年に集計・算出したデータを公開する「1.02-DELTA Inc.」を解説。
道作(どうさく)
1980年代後半より分析活動に取り組む日本でのセイバーメトリクス分析の草分け的存在。2005年にウェブサイト『日本プロ野球記録統計解析試案「Total Baseballのすすめ」』を立ち上げ、自身の分析結果を発表。セイバーメトリクスに関する様々な話題を提供している。
蛭川 皓平(ひるかわ・こうへい)
セイバーメトリクスの体系的な解説を行うウェブサイト『Baseball Concrete』を開設。米国での議論の動向なども追いかけている2019年11月に『セイバーメトリクス入門 脱常識で野球を科学する』を上梓。
佐藤 文彦(さとう・ふみひこ)(Student)
DELTAが配信するメールマガジンや「1.02-DELTA Inc.」にてレギュラーで分析記事を提供。バレーボールの分析にも取り組んでいる。2017年3月に『[プロ野球でわかる!]はじめての統計学』を上梓。
水島 仁(みずしま・じん)
首都圏の民間病院の救急病棟に医師として勤務する傍らセイバーメトリクスを活用した分析に取り組む。メジャーリーグのほか、マイナーリーグや海外のリーグにも精通。アメリカ野球学会(SABR)会員。
市川 博久(いちかわ・ひろひさ)
学生時代、知人が書いていた野球の戦術に関する学術論文を読み、分析に興味を持つ。その後『マネー・ボール』やDELTAアナリストらが執筆したリポートを参考に自らも考察を開始。
竹下 弘道(たけした・ひろみち)
古典的ボックススコアから選手とチームの通史的な分析に取り組む。
八代 久通(やしろ・ひさみち)
学生時代に数理物理を専攻。野球の数理的分析に没頭する。近年は物理的なトラッキングデータの分析にも着手。
大南 淳(おおなみ・じゅん)
ストップウォッチによる時間計測など、地道なデータ収集からの分析に取り組む。
目次
埼玉西武ライオンズ
福岡ソフトバンクホークス
東北楽天ゴールデンイーグルス
千葉ロッテマリーンズ
北海道日本ハムファイターズ
オリックス・バファローズ
読売ジャイアンツ
横浜DeNAベイスターズ
阪神タイガース
広島東洋カープ
中日ドラゴンズ
東京ヤクルトスワローズ
■REPORT
打順は打者のパフォーマンスや監督の采配に影響を与えるか(市川博久)
台湾の大王・王柏融はNPBに適応できるのか(水島仁)
守備位置補正の検討(蛭川皓平)
基準点からの距離と滞空時間から見た右翼手のフライ処理(佐藤文彦/Student)
イニング感のインターバルが投手に与えるクールダウン効果の研究(大南淳)
「ワンポイントリリーフ禁止」が導入された場合の中継ぎ投手の起用法(水島仁)
「森西武」の研究(竹下弘道)
野球における「空気感」の研究(道作)